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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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一か月の変化

イギリスでの生活もあっというまに一か月が過ぎた。

俺の想像では一か月も経つとそれなりに英語が分かるようになるはずなのだが、
まったく向上してる様子が見られない。

まぁ、そんなものだよね。この俺だもの。

それでも何か違いがないのかと聞かれたら、
言葉が分からなくても、気にしなくなったということだろうか。
最初のころは質問が分からないととにかくうろたえていたが、
今は気軽に聞き流しているね。

…こんなので今後やっていけるのだろうか。

一般的にはどれくらいで変化が見られるのか気になるが、
気にしても仕様がないね。
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日本食を振る舞う

ルームメイトから日本びいきの知り合いがいるので、
日本食を振る舞ってくれないかとの要請が。

日本食材が手に入り難いこの町で?と思ったが、
そこはもちろん典型的日本人のこの私。
最近覚えた、Why not! を使って快く応じた。

幸い、食材はロンドンから取り寄せることができる。
問題は、このパーティーに参加するメンバー全員がベジタリアンだということだ。
これではかつおだしすら使えない。

それでも必死にネットで検索を重ね、メニュー決定。
今回は野菜のてんぷら、そば、田楽ナスの3品。
そばのつゆは昆布だしでなんとかすることに。

そして当日。
いざ調理という段階でルームメイトがデザートは何か考えているか?と聞いてきた。
何も。と伝えると、それでは私も白玉あずきを作るなんて言い出した。
なんと米粉とあずきを常備しているというではないか。
それじゃぁお願いします。ということでクッキング開始。

すると間もなく、白玉だんごはこのくらいの粘りでいいの?とか、
小豆はどれくらいゆでればいいの?とか作りながら聞いてくる。
まさかの、作ったこともないのにレシピなしチャレンジだ。
なんたるアバウトな精神。
そんなこと聞かれたって、俺はそもそもレシピを知らないのに。

さらに、調理途中に天ぷら粉にルームメイトNGの卵が入っていることに気が付く。
幸い他のゲストは卵も大丈夫だということで彼女の分を除き、続行。
いくつかハプニングはありましたが、それでもなんとか完成にこぎつけた。

案の定、白玉団子はデロデロになったが、オーブンで焼くという力技でクリア。
懸念された味の方も、がちがちの団子の食感にさえ目をつぶればそれなりにナイス。
天ぷらは時間が経ったせいでイマイチだったが、
久々に食べたそばは美味しかった。
ナスはまぁまぁかな。

ゲストも喜んでくれたみたいだし、まぁ良しとしよう。

一冊の本で盛り上がったり

こっちの研究室は少人数であるためか、
研究室単位で集まってミーティングやゼミなどを行ったりしない。
その代わり、ボスはランチミーティングで個別に対応しているようだ。
分野外の自分としてはゼミをされても分からないので、まぁいいのかもしれないが、
英語の練習ととらえると、ちょっと残念ではある。

その代わり、大講座単位でゼミがあり、
外部の大学から新進気鋭の若手研究者を呼んで、週一で講演がある。
先日はヒヒの社会性の研究者がやってきた。
英語が分からない自分もプレゼンは文字で軽く説明があるのでとても助かる。
面白い内容であることは分かったが、それ以上に
紹介される研究成果の下にさりげなく書かれている業績の凄い事。

ゼミ後はパブで懇親会があり、都合のいいことに誘われた。
講演者とがんばって話すが、イマイチ盛り上がりに欠ける。
そんな時に、以前読んだ本の事を思い出した。

サルなりに思い出す事など ―― 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々

この本はサポースキーという研究者がヒヒの野外研究を通して奇想天外な体験をする話。
ヒヒの野外研究という共通点でもしかしたらと思い、話題にすることに。
この本の原題は分からないけど、幸いなことにサポースキーという名前だけは覚えていた。
すると、彼は満面の笑みになり、「よく知っているね!」と返してきた。
ヒヒの研究者にとってこの本はバイブルみたいなもので、
フィールドに持っていくべき本だったようだ。

その後、この話がきっかけで会話が特に盛り上がった訳では無かったが、
あの笑顔はクリティカルヒットという感じで嬉しかったなぁ。

イギリスの食事とベジタリアン

イギリスは食事が不味いなんていうが、今の所、特別そんなことは感じていない。
外食はそんなにしていないが、出てきた料理は他の国と比べても遜色はない。
ただ、みんな食事に頓着していない気はする。

同居人の食事を見ても朝はシリアルだけ、もしくはパンを1枚かじるだけだし、
研究室と昼にカフェに行っても、頼むのはサンドイッチとスコーンだけだったり。
夜は夜で家で食べる時はそれなりに食べるが、
パブに行ったら、アルコールがメインでポテチの小袋をみんなでシェアするだけだし。
まぁ、物価が高いのも影響しているので一概には言えないのだが。
サンドイッチ一つに400円から500円はするんだもん。

不味いというわけではないが、食事に関して不自由していることはある。
ルームメイトはたまに食事をご馳走してくれるのだが、彼女は厳格なベジタリアン。
肉や魚はおろか、卵に牛乳も食べられないのだ。
そんな彼女の作る料理、カレーやチャーハンはとてもおいしいんですよ。
それ以外は非常につらい。味が合わないのだ。

先日はイギリスの典型的な食事をわざわざ作ってくれた。
マッシュポテトに、ゆでたグリーンピース、フィッシュフィンガー。
どれも薄味で、おそらく飯が不味いというのは
これを差しているのではなかろうかと思われるほどの味である。
ここにベジタリアンということがさらにマイナスに働いている。
マッシュポテトに使っているマヨネーズは動物性たんぱく無し。
豆のソースもフェイクチーズだし、
もちろんフィッシュフィンガーも植物性たんぱく質を使った模造品だ。
気遣い人間と呼ばれ、大学時代、大家さんから出された大量のおはぎも
おかわり含めすべて食べきったこの俺も今回ばかりは完食できず。

今の所、知り合ったイギリス人がベジタリアンである確率はかなり高い。
卵や乳製品を食べれるタイプを含めると半数以上がベジタリアンである。
もしかして、これも食べ物が不味いと言われる原因の一つなんだろうか。

週末の予定の話

日本にいる時に通っていた英会話教室では、スコットランド人講師が授業前、
我々生徒に先週末の出来事、もしくは今週末の予定について
ディスカッションさせていた。
これが苦痛で苦痛で。
何故、知らない人に週末のスケジュールを教えなくてはいけないのか。
だいたいが家でダラダラするか、そうでなければ研究室に行くか。
内容も内容だけに、日本語で伝えるのも難しい上、
このしょぼいスケジュールを英語で伝えるのは至難の業だ。

しかし驚いたことに、この週末の予定についてのこの会話が
びっくりするくらいに良くされているのだ。
「あ、これ進研ゼミでやった。けど別に勉強してねぇ。」
っていう学生時代のあの、あれだよ。

こっちの人は17時には見事にみんな帰宅するので、
本当に仕事以外の時間を大切にしているのだろう。

で、俺といえば、どこかに行く手段が何もないので週末も特に何もイベントは無い。
しかし、ここ2週間はそんな俺に救いの手が差し伸べられてきた。
ルームメイトのK、その彼氏DといっしょにDVDで映画を見ている。
まぁ、イベントというほどのものではないが、ネタにはなる。

映画中、二人の軽いイチャイチャが視界に入るのが玉に傷。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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