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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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トリック オア トリート

昨日はハロウィン
日本でのニュースを見るにつけ、コスプレ行列というイメージが強く、
自分には関係ない行事であると思っていたのだが、
金曜に同居人と話してとても重要なことを思い出した。

Trick or Treat

そう、本来の意味である。
子供が家にやってきてお菓子をせびってくるのだ。
で、お菓子を用意していないといたずらされるというあれだ。
いったい何をされるの?と聞いても
何かしらの罰を与えられるんだよ。といわれるだけ。

こっちとしては流れというのをまったく分かっていないので、
いたずらされた時の対応に不安がある。
とにかく変な感じになって相手を困らせるのは嫌だ。
とはいっても彼女がいるから大丈夫だろうと思っていたのだが、
"Have a good week end!" という言葉を残して、
なんと、金曜の夜から彼氏の家に泊まりに行ってしまった。

気が気でない自分は次の日の朝
いそいそとお菓子を買いにお店に行った。
しかし、よくよく考えると、どれくらいの子供が来て、
それぞれどのくらいのお菓子を配ればいいのか分からない。
つまり、どんなお菓子をどのくらい用意すればいいのか分からないのだ。
お菓子一つ買うのにも小一時間かけてしまう未だ小心者の俺。

いつ来るのかも分からないので、家でドキドキしながら待っていたら
いつの間にか夜になり、そのうちに同居人も帰ってきた。
事の顛末を話、どうやらリトルモンスターは来なかったようだと笑っていた時に
ドンドンドンとドアをノックする音が。

ドアを開けるとそこには5人の小さいゾンビ―が。
一人の手にはすでにお菓子でいっぱいのバケツが。
中身をチラ見すしたところ、バラバラのチョコバーやキャンディーが
どうやら渡すのはほんの少しのお菓子でいいようだった。

ただ、残念ながら必要以上におびえていた自分が用意したのはチョコバーの大袋
持っていても食べないので空いている子供のバケツに全部入れてあげると
バケツが瞬時に満たされた。

異常な量のもてなしに明らかに子供が戸惑っており、
その反応を見て、自分もやっちまった感を感じ始めたのだが、
すぐに同居人が「みんなでシェアするのよ」といってくれたので、
子供はどうか知らないけど、俺は安心した。

とまぁ、そういう初めてのハロウィン体験でした。
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ウェールズ生活再開

ウェールズは夏だというのにやっぱり肌寒かった。

そりゃぁパナマは常に気温は30度をキープ。
Tシャツに半ズボンでいつも過ごし、
寝る時もシーツ一枚あればいいという状態だったので、
そんなところと比べるのもおかしいといやぁおかしいのだが。

雨季のパナマに比べて湿度は低く、
乾いた空気のおかげでとても清々しい。

同居人はちょうど不在だったので、
家で待っていたのは猫のセイディー一匹だった。
それでも誰もいないよりましだ。

今日は帰りにフィッシュ&チップスを買ってきた。
夕飯は久々のイギリス名物と洒落込む。
太ももに乗った猫をなでつつ、テレビを見ながらポテトをパクつく。

まぁこんなこといつまでもやってられないので、
明日から頭を切り替えて、食材を準備し、自炊に励まなければ。

フィールド調査終了

3か月半にも及ぶパナマライフが終わりを迎える。

最後の観察は神の粋な計らいか、透明度がいつもより良く
(といっても5mほどであったが)
交接も観察できた。

今回スノーケリングによる行動観察を初めてやってみたわけだが、
実際にやってみてはじめて分かることがいろいろとあった。

まずは波について。
水面にプカプカ浮いて観察するのだが、波の影響をもろに受ける。
SCUBAでは潜ってしまえば解決する程度の波浪もスノーケリングでは厳しくなることも。

BOCASではカミナリなんかも激しい時があったが、
これもスノーケリングしている時はかなり恐怖を与えてきた。
実際の影響は分からないが、あまりにも怖かったので、
大事をとって途中からは観察を中止にした。

そして透明度。
そもそもサンゴがあるような温かい海はみなきれいだと思っていた事が
間違いのはじまりだったのだが、
表層から観察するので距離が空くと本当に見えなくなる。

SCUBAよりも長時間観察できるのは何よりもいいポイントなのだが、
生物の状況だけでなく、環境、特に透明度は次からは押さえておくべきことだと知った。

この点も踏まえながら、次のフィールド探しをしなくては。
さて、重い荷物を抱えて明日からは移動。
常夏のパナマに別れを告げ、涼しいウェールズ生活の再開だ。

調査終わりのアニマルタイム

今日は天気が良く、暖かい一日だった。
雨が降った日は透明度が悪い上に、陸上でも寒い日が多い。
悪いことに今はパナマは雨季真っ盛りなので、そんな日が多い。
かといって、天気が良くても透明度が悪いのがこのフィールドなのだが、
それでも調査終わりで空気が暖かく、きれいな夕暮れがだと気分がいい。
そして、そんな時に水辺のマングローブ林に動物が休んでいることがある。

一週間ほど前はホエザルの群れがすぐ近くの木の上で休んでいた。

(あんまり逃げない。近くにも来ないけど。)

そして今日はナマケモノが潜んでいた。

(あくびをしてるところ。かわいい。)

とてもほっこりする。
たとえ調査が上手くいってなくても。

そういえばちょっと前に、ロイソでナマケモノで面白い研究があったなぁ。
蛾と共生しているっていう話。
日本語の紹介記事。原文はこちら

蛾の排泄行動により毛皮に栄養がプラスされ、苔が繁殖。
ナマケモノはそれを食べるという話。
ナマケモノの排泄物を利用して蛾も繁殖し、お互いハッピーっという。

そういわれれば、写真のナマケモノも毛皮が緑色になっている。
すごい話だね~。


禁断の電子書籍

フィールド中に電子書籍に手を出してしまった。

日本にいた頃はまったく気にもしていなかったのだが、
留学中に荷物を増やしたくない事や、そもそも日本語書籍の入手が難しいこと等から
だんだんと電子書籍に興味が出てきた。

そしてそもそも荷物制限があるフィールドでの暇つぶしに最適ということから
思いが爆発し、とうとうスマホにアプリをダウンロード。

購入したのが巷で話題のこの本
ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)

グルメ漫画には目が無い上に、ファンタジーものも好きな俺には
どうしても手に入れておきたい本だった。
お金のないパーティーが食事をダンジョン内に住むモンスターで済ませるという
画期的な冒険グルメ漫画。

ダンジョン内にも生態系があり、モンスターを現実の生き物に落とし込む。
例えば、スライムはクラゲ、彷徨う鎧は貝、ミミックはヤドカリのように。
そうすることで、モンスターの調理が妙に想像しやすいものになっている。
毛色は違うが、これもまたグルメ漫画の一つだろう。
そうはいっても通常のグルメ漫画よりは想像しにくいが。

と書いていて思い出したのだが、
ドラゴンズクラウンで出てきたステージ跨ぎの料理シーンで
食材の中にいくつかモンスター食材が入っていたなぁ。
あれは妙においしそうだった。

こんな事を書いておきながら、パナマでの食事は
朝、コーンフレーク
昼、スパゲッティかリゾット
夜、リゾットかスパゲッティ
という酷い有様である。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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