6月、7月と時間はあっという間に過ぎ去り、
イギリスに帰る8月に突入してしまった。
こう更新が滞ることになったのはもちろん調査が上手くいっていないから。
イカはいるんだけど、こんなにも繁殖行動が見られないものだとは思っていなかった。
求愛行動は結構頻繁に起こるんだけど、その後の交接、そして産卵に全く発展しない。
それどころか、簡単に集められるだろうと高をくくっていた卵塊も
まったく見つけることが出来ない。
対象とは違うイカの卵塊はそこらじゅうにあるのがまたいらっとするところ。
これは俺のフィールド運が悪いというより、下準備が不足していたのが大きいのだろう。
イカがいるという情報と施設利用料の安さに引っ張られてここを選んだのだが、
透明度の悪さや繁殖個体の情報も加味してもうちょっと下調べするべきだった。
フィールド観察の難しさや重要性を再認識できたと思うしかない。
多少透明度が悪くてもヒメイカでは何とかなっていたし、
卵塊なんて苦も無く見つけることが出来た。
こんな今まで簡単と思われていたことも、対象や目的が変わるとここまで違うとは。
一個体ずつ探すだけのヒメイカでは問題ない透明度でも、
アオリイカの群れの観察では話にならないレベルになる。
まぁ、それでも色鮮やかに体色を変える様子を見るのは新鮮な光景だ。
残り少ないパナマライフを満喫するしかない。
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