イギリスは食事が不味いなんていうが、今の所、特別そんなことは感じていない。
外食はそんなにしていないが、出てきた料理は他の国と比べても遜色はない。
ただ、みんな食事に頓着していない気はする。
同居人の食事を見ても朝はシリアルだけ、もしくはパンを1枚かじるだけだし、
研究室と昼にカフェに行っても、頼むのはサンドイッチとスコーンだけだったり。
夜は夜で家で食べる時はそれなりに食べるが、
パブに行ったら、アルコールがメインでポテチの小袋をみんなでシェアするだけだし。
まぁ、物価が高いのも影響しているので一概には言えないのだが。
サンドイッチ一つに400円から500円はするんだもん。
不味いというわけではないが、食事に関して不自由していることはある。
ルームメイトはたまに食事をご馳走してくれるのだが、彼女は厳格なベジタリアン。
肉や魚はおろか、卵に牛乳も食べられないのだ。
そんな彼女の作る料理、カレーやチャーハンはとてもおいしいんですよ。
それ以外は非常につらい。味が合わないのだ。
先日はイギリスの典型的な食事をわざわざ作ってくれた。
マッシュポテトに、ゆでたグリーンピース、フィッシュフィンガー。
どれも薄味で、おそらく飯が不味いというのは
これを差しているのではなかろうかと思われるほどの味である。
ここにベジタリアンということがさらにマイナスに働いている。
マッシュポテトに使っているマヨネーズは動物性たんぱく無し。
豆のソースもフェイクチーズだし、
もちろんフィッシュフィンガーも植物性たんぱく質を使った模造品だ。
気遣い人間と呼ばれ、大学時代、大家さんから出された大量のおはぎも
おかわり含めすべて食べきったこの俺も今回ばかりは完食できず。
今の所、知り合ったイギリス人がベジタリアンである確率はかなり高い。
卵や乳製品を食べれるタイプを含めると半数以上がベジタリアンである。
もしかして、これも食べ物が不味いと言われる原因の一つなんだろうか。
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