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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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朝、それなりに早く起きてないとやる気が失われるのよね

土日は半年に1度の駄目駄目モード発動で、いい天気なのにも関わらずスーパーインドア生活。

・ミッフィー×進撃の巨人


とても熱いと評判の進撃の巨人のOPのパロディ
疾走感がすばらしい。

これのおかげで本当のOPを覗いたらかっちょいいのなんの。
原作は読んでるからアニメはいいかなと思って見ていないが、気になってきた次第。


・「にんじゃりばんばん」が北海道の駅名で歌える気がしたから歌ってみた


こっちは道産子ホイホイ
函館の路面電車が懐かしい

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ホネホネロック

一泊二日の河さらい(フィールド調査ともいう)から帰ってきてへとへとどす。

それはさておき。新しく研究室に配属された学生は魚の剥製が好きな奴で、油断すると骨の魅力についてとめどなく話すタイプの人間。この手の人種はその場の雰囲気や空気感を重視する自分にとってたいへん苦手な部類にあたる。

こういう人は大学院に入ってくる人の中にはそれなりにいるので、自分も最近は対処法がなんとなく分かってきた。彼らはどういう対応しても喋るのを止めないので、面倒くさくなったら無視するのが一番だ。

ただ、こういう特徴は最近は憧れるところもある。

自分はあまりにも自らの研究について話すことはほとんど無い。どうせ興味ないだろうとか、話してもつまらなくされたら嫌だとか、そういうことをどうしても考えてしまう。しかし、心の中では雄弁に語りたい、面白いことしているねと言われたい思いもあるし、そういうことで引き付けられるようでなければ面白さ重視の行動生態の分野ではだめなんじゃないだろうか。

そんなことを考えたりしながら、先輩はどこの骨が好きですかというサイコじみた質問に、やさしく「黙れ。」と答えてあげた。

イカは単年性なのでコホートとかは・・・という言い訳でどうだろう?

同僚から体サイズ組成の分布からコホートごとに分ける方法について聞かれた。

まがりなりにも水産学部出身な上に水研にも在籍していた経歴がある自分はそういう解析があるのは研究発表などで見たことはあったのだが、そのやり方までは当然のことながら知るわけはなかった。

ただ聞かれたタイミングが申請書や論文書きに辟易していた時だったので、まってましたとばかりに進んで横道に入る。調べるうちに、資源量推定でよく聞くコホート解析の前段にあたる体調組成の分離というものらしいことが分かってきたと同時に、すばらしいサイトにたどり着いた。

水産資源解析マニュアル

資源解析のいろはも知らない自分のような初心者にも分かり易く解説し、おまけにエクセルファイルまで用意する親切っぷり。水研様々やで。ほんまに。

なお、同僚のマック版excel2008ではソルバーが使えなかったので、あんまり役には立たなかった模様。

イカ爆弾

調査終わりでヘトヘトですぅ

【中国】イカをさばいたら爆弾が出てきた

大学院入りたての昔、自分が捕食行動の研究がしたかったときに指導教官に餌生物による捕食行動の違いをテーマにしようと相談したことがあった。

イカのことをなんもしらない当時の自分はネットにあがっていた水族館で鰯を襲うイカの映像を見て、どんな獲物の時にイカは獲物を丸呑みにするのか調べるというテーマを考えたところ、イカは獲物を丸呑みにすることはないと却下された。(却下されたのはそれだけが理由ではないだろうが)

その時はなんでそんなことが言えるのかよく分からなかったが、イカを研究するうちに、これは丸呑みしないよなと理解できるようになった。

イカの口は10本足の中心にあり、巨大な目玉の間を通るようにして食道が位置し、胃がある筒状の体に続いている。この狭い隙間に食べ物を通すには獲物をミンチにする必要がある。それを示すようにイカの口にはヤスリのような舌があり、意内容物はすべてミンチ状だ。なので、イカは獲物を丸呑みしないというのはイカ研究者の常識だ。そこにこんなニュースだ。

イカが爆弾に食いつくことなんてあるのだろうか?よほど腹が減っていたとしても太い鉄の塊を食べるなんて考えられない。食べ方は当然、飲み込むしかないのだが、これこそ上で話したようなことが問題となってくる。

そういうわけで、ちょっと眉唾な話。誰かがイカの腹の中に潜ませたんではないだろうか?

まぶしい。まぶしすぎて見えない。

最近、まとめて若手研究者の本を読んだ。

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)
右利きのヘビ仮説―追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化 (フィールドの生物学)
アリの巣をめぐる冒険―未踏の調査地は足下に (フィールドの生物学)

いずれも、学振DC、PDを獲得した、挫折知らずの優秀な研究者。
(挫折っぽいことを書いていたが、俺から言わせれば挫折のうちに入らない)

光の中を歩いてきた人たちだが、そうなれたのは本を読めば明らか。
行間から研究への情熱がみなぎっていた。
こんなのが研究のスタートからほとばしっているのであれば
そりゃぁ業績も上がるだろう。

陰鬱とした、方向性の定まらないドクターライフを過ごしてきた自分とは対照的で
読めば読むほど暗い気持ちになった。
特に上二人は年齢が同じだ。感じるものは大きい。

この感情は嫉妬ではない。
自分を卑下する気持ちだろう。

追いつきたい。
それが叶うかどうかは、これからの研究態度次第だろう。

ちなみに一番上の人はブログをやっている。
読めば分かるが、とてもファンキーな人だ。
この人を応援する意味でも本を購入してしまった。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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