先日、調査から帰ると机の上に海外からの郵送物が置かれていた。
海外から郵送物が届くような当てが無いので、不意にこういう物が届くとドキドキする。
で、中を開けると先日印刷された論文の別刷りが。
最近は電子化が進み、論文は紙からPDFファイルで保存する人がほとんどとなった昨今、
印刷代がかさむ別刷りの発行はお金を払えばやってくれるが、フリーでの配布を行う雑誌は少なくなった。
というか論文のPDFファイルをその代わりに配布することで、
そのファイルから著者が別刷りを印刷するという形に変わったというべきか。
そうなると、悲しいかな、わざわざ印刷して周りに配ったりはしなくなるのものだ。
自分が論文を出したのは電子ファイルが定着し始めた2008年からだが、
定着はじめの時代だったせいか、雑誌のせいなのか、
2009年に出た2本目の論文までは別刷りを手にすることが出来た。
”謹呈”と書いて、周りにいる人に別刷りの配布をするのはとても誇らしい作業だった。
そういうわけで、久々にこの誇らしい作業を研究室の皆相手に行った。
さすがにPDの立場で学生相手の別刷り配布は昔ほどの感動は無かったけど、
手に取れる一つの形を渡す行為はやっぱりなかなかいいものだ。
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