進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森)
今年の動物行動学会で日高賞を受賞した長谷川真理子は
受賞講演で彼女のこれまでの研究の歴史を面白おかしく話しをしていた。
彼女はこれまでに数多くの、それも非常に読みやすい、一般書を書いている。
彼女の本に影響されて行動生態に興味を覚えたという後輩もいる。
自分も大学院では彼女の著作にお世話になった一人だ。
なので、彼女自体の研究の歩みは興味深かったし、
それを聴けて、とても満足だった。
んで、この本を今日読んだら、
ほとんど受賞講演の内容だった。
というか、講演がこの本からとったと言ったところか。
ようするに、彼女の自伝みたいなものだ。
相変わらず読みやすい。
講演では大学生のころから話しは始まっていたが、
この本では、行動学への興味を持つきっかけについても書いていた。
その大きなきっかけの一つがドリトル先生航海記だった。
彼女のような本の虫ではまったくないが、
自分も小さいころはドリトル先生に熱中したものだ。
共通点なんてあるとは思っていなかったのでちょっとびっくり。
もう内容はほとんど覚えていなかったが、
この本を読んでちょっとばかし思い出す。
ムツゴロウさんとわくわく動物ランドに育てられたと思っていたけど、
それだけじゃなかった。すっかり忘れてた。
ドリトル先生ごめんなさい。
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