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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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助成金が取れない

助成金の不採択通知が届いた。
これは由々しき問題ですぞ。

来年は海外学振なので、研究費は生活費と同じ資金となっている。
ということは、研究にお金をかけるほど家計を圧迫し、
研究費を節約するほど暮らしが楽になるということ。

イギリスは家賃が高いうえに、ここ最近の円安。
給料は日本円で一定額が支給されるため、これが本当にきつい。

そんなわけで、助成金獲得は生活のためにも重要なのだが、
自分は助成金をとるのがとても下手。
思い起こすと、7年くらい前に一度採択されて以来、
出せども出せどもずっと不採択。

それでもどっかに引っかかればという思いで、
本日も新たな申請書を送りました。

頼むよ、ほんとに
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シャーロック

最近、とある海外ドラマにはまっている。

SHERLOCK / シャーロック [DVD]

同僚と飲んでいた時に勧められた。
だいたい最初の印象でその後、それを見るかどうかがきまるものだ。

「シャーロックホームズを原作通り、だけど舞台は現代」
という同僚の紹介が自分の琴線に触れた。

スマホを使いこなすシャーロックホームズとブロガーのワトソン。
とても面白い。
刑事コロンボや古畑のように推理重視ではないが、
その分、話がスムースで面白い。

ただ残念ながら、原作の内容をほとんど忘れている。
原作を知っていたらもっと面白いのだろう。

ある話がいまいち理解出来なかったので、
ネットでファンのサイトを探して解説を探した。
それを見て分かったのだが、話の随所に小ネタがふんだんに盛り込まれていた。

例えば、ブログのカウント数1895
原作小説のワトソンの記録では
1895年はホームズがもっとも多くの事件を抱え、
もっとも精力的に活動した忘れがたい年
という記述があったそうで、
シャーロキアンならこういう小ネタ探しが堪らないだろう。

そういうのを見て、原作購入を決断した次第。

輪読終了

昨年春からやってきた輪読会が本日終了。

Behavioural Responses to a Changing World: Mechanisms and Consequences

人間による気候変動、いわゆる温暖化や
その他の人為改変によって動物の行動がどのように変わり、
その結果、個体群にどのような影響があるのかについてまとめたのがこの内容。

繁殖や回遊、摂餌といった17章の様々な分野に分かれており、
様々な環境の変動がそれぞれの行動に変化を与えている例が紹介されている。
ただ、全編通して、各章の筆者が言っているのは可能性を示すことはできるが、
最終的に行動の変化が、個体群成長に影響を与えているかを示せた研究例がとても少なく、
実際のところはわからない、といったことだ。

残念なところはほかにもあり、
各章の筆者もそれぞれの分野の専門家が急いでまとめた感じで、構成が甘いところが多々あった。
また、各章のページ数が少ないのはいいのだが、
引用した論文の内容について説明をざっくり削ってしまったため、わかりにくく、
図も少ないので、元論文を確認することが必須である。

そんなマイナスもあったが、なかなか考えさせる本だった(助成金獲得のアイデア的に)。
ただ、ポスドク以上は満足感が得られたが、学生には厳しい内容だった。

次の本は、学生のことを考えてもっと基本的な本にすべきだろうなぁ。

アフェリエイト万歳

そういえば、先月このブログをやっていて初めていいことがあった。

実はスケベ根性でamazonのアフェリエイトに参加している。
自分のブログで紹介した本のリンクからamazonに飛んで本を購入すると
紹介料が頂ける仕組みになっている。

最初はこれでウハウハアフェリエイト生活の始まりかなと思っていたが、
こんなブログを読む人なんてそんなにいないし、
そもそも本の紹介もあんまりしないし、
紹介記事の内容もしょぼいということもあってさっぱり売り上げが上がらなかった。

このプログラムは紹介料が500円以上にならないとこちらにペイされないしくみ。
というわけで、今まで多少の売り上げがあってもその壁を打ち破れず、
私の懐には入っていなかったわけだったのだが、
先月、とうとうトータル500円を突破したようなのだ。

ウハウハのレベルではないけど、嬉しい出来事ではある。
今、波が来ているのかもしれない。
本を紹介たら、ポコポコ買ってくれるのかもしれない。
やるならいましかねぇ。
というわけで、以下の本を紹介します。

岳(1) (ビッグコミックス)

今日見たNHKの達人達っていう番組で「岳」の作者の石塚真一が出ていて。
岳は昨年初めて読んだんだけどとてもいい漫画だった。
山岳レスキューの話だけど、山の厳しさやそれによる非情な結果も淡々と描写しているからか
山のすがすがしさもわざとらしくなく感じれる作品。完結までの流れもよかった。

そしてなぜか俺は自分が山登りしないくせにこのジャンルの漫画が好き。
なのでついでにもう一作品。

神々の山嶺 全5巻セット (集英社文庫―コミック版)

こっちはレスキューではなく、
孤独な登山家の人生を追った物語。
「孤独のグルメ」の漫画家が絵を描いているので購入したが、
原作者は夢枕獏でまったくの別物。
こっちもぽろぽろ人が死ぬ。
やっぱり山は極限条件なわけで、
そういうところに挑む人は普通の人では無理なんだろう。
ある種の狂気を持った人間だけがチャレンジ可能なのだが、
そういう人のドラマはとても面白いし、胸を打つ。

どうよ。買いたくなってきたでしょう?
ぜひ、クリックして購入してほしい。

解析手法に翻弄される

最近の仕事の一つが成長解析。
学生のころは成長式の当てはめ方が分からなくて適当に多項式に当てはめていたりしたが、
そういうのもなんとかできるようになったのは、少しは成長したところなのかもしれない。

ただ、最近は単純なモデル以上にいろいろやることができるようで。
非線形式に様々なパラメータを組み込んだり、さらにランダム変数を入れたり。

ネット社会のいいところは調べたらそのやり方が出てくることがあるってことかしら。
ただ、調べたら出てくるのをいいことに、いくらでも解析を複雑に出来て、
そういうのを求められるのが悪いところだろう。

GLMMを覚えたらすむと思ったのに、次々に解決すべきポイントが出てきたりする。

そして大体はRで解析するのだが、一般的な統計ソフトのように
スイッチ押せば有意差があるかどうか判定するものではなく、関数やコマンドを打ち込む必要がある。
にもかかわらず、そのやり方、コマンドの打ち方が分からないのだ。
論文にもそこまでは書いていないし。

だから、丁寧に解説してくれるサイトは非常に助かる。
今回はこの外国サイトに大分助けられた。

英語ではあるがRのコマンドと共にどうしてこういうことをするのかという
細かい解説があるのがすばらしい。

さて、肝心の成長解析についてはこのレクチャーを受けながら進んでいったのだが、
最後の最後でWinBUGSという文字にたどり着いた。
よりにもよってベイズである。

ベイズなんてやったことない俺。
解析はまだ終わりそうに無い。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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