一泊二日の河さらい(フィールド調査ともいう)から帰ってきてへとへとどす。
それはさておき。新しく研究室に配属された学生は魚の剥製が好きな奴で、油断すると骨の魅力についてとめどなく話すタイプの人間。この手の人種はその場の雰囲気や空気感を重視する自分にとってたいへん苦手な部類にあたる。
こういう人は大学院に入ってくる人の中にはそれなりにいるので、自分も最近は対処法がなんとなく分かってきた。彼らはどういう対応しても喋るのを止めないので、面倒くさくなったら無視するのが一番だ。
ただ、こういう特徴は最近は憧れるところもある。
自分はあまりにも自らの研究について話すことはほとんど無い。どうせ興味ないだろうとか、話してもつまらなくされたら嫌だとか、そういうことをどうしても考えてしまう。しかし、心の中では雄弁に語りたい、面白いことしているねと言われたい思いもあるし、そういうことで引き付けられるようでなければ面白さ重視の行動生態の分野ではだめなんじゃないだろうか。
そんなことを考えたりしながら、先輩はどこの骨が好きですかというサイコじみた質問に、やさしく「黙れ。」と答えてあげた。
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