・昨日のゼミは魚の学習について
実験対象がアジなどの水産有用種だったのが効いたのかいつもより聴衆は多め。
N崎大水産学部はやはり水産に関係する話に学生が食いつく傾向がある。
このような傾向はこれまで自分が在籍してきた二つの水産学部では見られないことで、ちょっと驚いている。いずれも生物の面白い話の方がウケが良かったが、ここではそんなに求められていない気がする。
浮遊期では表層への刺激に対する学習効果が高いが、着底期に以降すると水中での刺激に対する学習効果が高くなっていくという、成長に応じた学習能力の違いがあるという話でなかなか面白かったが、自分が一番興味深かったのは性格と捕食者条件における生存率の話。
Bold(大胆)な個体は捕食者がいる環境で生存率が高くなるというのは感覚的にあまり納得できない話ではあったが、一般的にもそういう傾向はあるみたい。Shy(繊細)な方が用心深くて有利な気がするのだが。
・共著者に入れてもらったシロウオ論文がアクセプト。
竹垣 毅・松本 有記雄・川瀬翔馬・井手勇旗・佐藤成祥. (in press)
シロウオ Leucopsarion petersii 雄の同時的複婚の可能性
日本水産学会誌
共著に入れてもらったので、来週のシロウオ調査も手を抜くわけにはいかなくなった。・・・別に今までも抜いていないけどね。本当だよ!
・で、来週頭は海外学振の締め切りなのでしこしこ書いている。
一年ぶりに書いているけど、今年は業績欄を書くのが楽しかった。あとは相変わらず苦しんでる。鬼のように潜って野外調査をしますという内容にしているが、どうなることやら。ちなみに調査地はカリブ海。超行きたい。
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