イカには平衡石と呼ばれる、平衡感覚に関係する石が目の上にあります。
この石には一日に一本線が入っており、これを数えることで、イカの歳(日齢)が分かります。
でも、この計測が簡単なようで難しい。
平衡石は1、2mmの小さい物体であり、
その中に無数に入る線をカウントするためには生物顕微鏡が必要となってきます。
そして、ピントを少し動かすたびにこの線が1本になったり、2本になったりします。
さらにイカの歳を示す線とは関係の無い、紛らわしい線(その名も偽輪)もたくさんあります。
正確にカウントをするためには、とにかく何度も計測して目を養うしかありません。
そういうこともあってか、イカや魚の年齢、日齢を調べている研究者では
心眼を使うというフレーズは一般的です。
どれが正しい線か分からないという初心者への最終的なアドバイスは
心眼を使えの一言に尽きます。
こんなことを書くと、適当にカウントしろっていうことですかと勘違いされそうですが、
そうではなく、何度も見ていくとおのずと正しい線が分かっていくということを意味しています。
心眼使ったがいまいち自信がない場合は、心眼が使えていないのでやり直してください。
僕は6年ほど前にすでに心眼を習得済みなのですが、その後はこのチカラを使う機会に恵まれませんでした。
しかし、最近、久しぶりにイカの日齢を調べることに!
この封印されし心眼を開放するときが来たようだなぁ。
すっかりナマクラになっておりました。
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