忍者ブログ

NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

国際学会の反省とか

国際学会に参加したのは今回で5回目だろうか。

国際学会において、どのように立ち回ればいいのか…
今回の学会は改めてこれを見つめることとなった。

初めての学会は修士だったので海外旅行気分だった。
人生初めての海外ということで浮き足だっていて、
なんとか自分の発表をこなせたことだけが重要で
英語が上手くなりたいなぁとちょっと思ったくらいなものだ。

次の学会は博士3年の時。
さすがにこの時は研究で生きて行こうという思いもあったし、
学会に何か爪痕を残したい。海外の研究者と話をしたいという
自分の発表以外にも学会会期中の振る舞いに目が行くようになった。
この時は発表内容もよく分かっていないのに数回質問をした気がする。
いわば質問することが目的の質問だ。とにかく名前を売りたかった。
だけど、学会の合間に研究者と話をすることが僕には出来なかった。
この時はその原因は英会話能力の低さにあると考えていた。
そして、研究実績の低さにも問題があるとも考えていた。

それから数回、国際学会に参加しての今回。
ポスドクになって3回目の国際学会だ。
留学もしている今、はっきりわかったことは
外国人との会話にはそれほど英会話の能力は重要ではないという事。
結局話したいことがあるかどうか、話好きかにかかっている。
今回も若い研究者がぎこちない英語ながら
海外の研究者と会話を楽しんでいる様子があちこちで見られた。
それに比べ以前よりも英会話能力が向上し、
研究実績もそれなりにあるはずの自分が以前と対して変わらぬ姿で
コーヒーブレイクの過ごし方に戸惑いを見せていた。
つまりはこれに関しては全く成長していないという事だ。
(そもそも、研究実績なんかを会話の拠り所にしている時点でおかしいのだが)

それで改めて国際学会でどのように過ごすと自分にとって充実できたと言えるのか考えた。
良く考えると、自分は人とトークするのがそもそも好きではない。
なので、学会でフレンドリーな時間を過ごせたかどうかは良く考えるとどうでもいいのだ。
もちろんトークによってコネクションが出来る事というメリットもあるだろうが、
国内学会でもそんな経験をしたことが無いのでそれは別にいいだろう。

そうするとやはり面白い発表を聞けて、
自分の研究にプラスになるアイデアが得られたかどうかだろう。
そういう事から考えると今回の学会では後者において充実していたと言っていいだろう。
現在の研究であるアオリイカのフィールド情報をその道の第一人者と意見交換できた。
学会直後は所在無さげな時間が多く、自分の対人能力を呪うばかりだったが、
発表自体はいい形でできたし、今までで一番内容の良いものだったのかもしれない。

まぁ、そうはいっても外国人と楽しげに話す姿は
未だに羨ましいものではあるが。
そこまで行くにはまだまだ道は遠いようだ。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

バーコード

ブログ内検索

忍者アナライズ