アクセプトだー。わー。わー。
Sato, N., Minami, H., Katsumata, N., Ochi, D. and Yokawa, K. (in press)
Comparison of the effectiveness of paired and single tori lines for preventing bait attacks by seabirds and their bycatch in pelagic longline fisheries
Fisheries Research
マグロははえ縄漁と呼ばれる何千もの釣り針がぶらさがった
100kmにも及ぶ長い縄を繰り出して捕まえるわけだが、
この縄を出すときにコアホウドリ等の海鳥が釣り針についた餌を捕ろうと
ちょっかいを出し、引っかかって、死んでしまう。
そこで、トリラインと呼ばれる鳥除けを出して、船への接近を防ぐのだが、
これが1本と2本だったら、2本使った方が効果があるという内容。
簡単な実験に見えて、実は誰も調べていない。
しかし、重要性はある。そんな論文かな。
読んでもたいして面白い論文では無いと思う。
前の職場では5回も大海原に出る羽目になったが、
この実験を行ったのは現役バリバリのまぐろはえ縄漁船で、
しかも通常操業におじゃました。
操業は真冬の荒れ狂う海で、5回の航海のうち、もっとも揺れが酷く、
船酔いに強い私でも、吐くほどの船酔いを経験したのはこの航海だけだ。
メガネを割ってしまったのは2回目の操業中だったろうか。
船酔いの最中に、偏頭痛の発作も同時に起こり朦朧とし、
調査中にトイレで吐いていたのだが、
ちょうどその時、強い揺れが起こり、メガネが便器に落下。
マグロ船の便器は常に激流が流れている、オート水洗モードなので、
ぼやぼやしているとあっという間に大海原にメガネが流されてしまう。
あわてて便器に手を突っ込み、なんとかメガネをレスキューすることに成功するも、
よく見てみると、片方のレンズに大きなヒビが。
奇しくも潮によるダメージを避けるために
ガラス製のレンズにしていたのが裏目に出た。
しかも、予備のために用意したコンタクトを左目の分だけ
忘れてくるという始末。
その後1ヶ月の乗船中、片目にヒビが入った状態で過ごしていたっけ。
そういえば、大晦日に学振PDに不採用となったことを
同僚からFAXで教えてもらい、
強がっては見たものの、
数時間後に申し合わせたように風邪を引き、
最悪の正月を迎えたりもした。
そんなことも今となってはいい思い出か。
ドタバタが一つの実になった。
そう思うと、感慨深い。