NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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来年度から研究室の仲間になるポスドクが家探しにやってきた。

出身大学院が同じで学年は自分の３つ下。
自分のいた臨海実験所にもちょくちょくやってきていたので、
彼のことはぼんやり覚えていた。

酒の席でその当時の自分に対する印象の話になった。
あまり係わり合いが無かった彼がどういう印象を持っていたのか。
楽しみに彼の回答を聞くと、威圧感があって怖い印象とのことだった。

そういえば、前も違う後輩からそういう話を聞いたことがある。
自分はどうも怖い印象を与えている場合が多いみたいだ。

でも、あれだよ？
笑ったら笑ったで、目がエロいとか言われるんだよ？
初対面でそう思われたら、おしまいじゃないか。

そういうわけで4月から、彼には自分の本当の性格、
最高にフレンドリーな兄貴的存在をたっぷり味わってもらおうと思っている。

もうすぐの論文と進まない論文

・この間返ってきていたヒメイカ交接行動の論文のリバイスが
ようやく終わって、本日再投稿。

たいした量の訂正ではなかったけど
だらだらやっていたら、時間が掛ってしまった。

さて、どうなることやら

・CFC論文は未だにイントロ部分で
3歩進んで3歩下がるを繰り返している。
今回の論文はそれなりにいいとこに出したいと思っているが、
そうなると、かなり一般的な面白さをアピールする必要がある。
これがなかなか難しい。

今までも、一般性を意識して学会発表などをしていたが、
やはり、論文として書く段階で、それがいかに曖昧なものか分かる。
ようやく光明が見えてきたので
来月中には最後までまとめたい。

久々の大食い

ノリで大食い。
２キロのカレーを止せば良いのにこの歳でチャレンジ。
研究室のメンバーは皆、大人しいタイプなので
こういうことはすることはないのだろうと思っていたが、
1年近くも一緒にやっていると、さすがに慣れてくるもので。

学生だけに食べさせようと思っていたが、
俺の中にいる何かが「注文しろ」とささやく。

昔から大食いは得意ではないが、
今日のカレーはこれまで見た大食いメニューの中でも
群を抜いてデカかった。
当然、完食できず。

ただ、自分がチャレンジしたカレーよりも
学生がチャレンジしたオムライスは遥かに厳しそうだった。
6人前のケチャップライスに味覚は完全破壊。
さらに、同僚が頼んだトルコライスも強敵。
2枚のカツに加え、異常な量のナポリタンが鬼門。
なんという三段構え。

今日の辛さを噛み締め、
次にうちの研究室に加わる人には必ずチャレンジさせることに決った。
本日、歴史が動いたのだ。

ちょっと思い出す

唯一の同僚、ポスドク仲間のM君が水研に就職
行動生態学から水産学への転身だ

ドクター時代、多くの研究者が情熱を燃やして、何かのスペシャリストになる。
多くの人が自分が情熱を燃やした研究をそのまま続けたいに違いない。
しかし、そのままそれをできるのは、早くから成果を上げることができた、
一部の優秀な人間にどうしても限られてしまう。
多くの人は転身を余儀なくされるだろう。
自分もそうだった。

思い描いていた、正規ルートから外れたみたいで
いつも参加している学会では、何か、周りの人間がどんどん成果を上げて、
自分だけが取り残されているように感じ、強い焦りを感じた。
今思うと、そんなことはまったくなかったのだが。
その時は焦りで周りが見えていなかった。

しかし、その焦りで中途半端なことをせず、
水研での業務にすべてをぶつけたのが、今の自分に繋がっている。

その後、自分は行動生態学に戻ってきた。
正規ルートからは外れたが、
今ではそれが自分の色だと思える。

旅立つ彼を見て、似た境遇の彼を見て、
ちょっと昔を思い出した。
まぁ、そういう自分も、あと数年でここを去るのだが。