忍者ブログ

NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ニャーニャー、ピヨピヨ

猫が気軽に入ってくるうちの学部なので動物の侵入には寛容だとは思っていたが、
廊下の奥のT字路からシジュウカラがピョンピョン歩いて出てきた時は眼を疑ったね。

気になったんで追跡したが、その姿はそこには無く。
あれは幻だったんだろうか。
PR

せめて適当な雑誌に投稿しといてくれよ

今取りかかっている論文も大詰めに入り、
考察を完成させるべく論文をチェックする段階に。
こうなると悩ましいのが、ネットで手に入らない古い論文を取り寄せることだ。

国内の研究機関に頼む分にははまだいいよ。
外国の大学の博士論文がどの論文でも引用されているのは時間がかかるし、めんどいのよ・・・。

電子ジャーナルが一般化した昨今の贅沢な悩みってやつかしら。

ウェットはじめと有袋類

水温も高くなったしそろそろかしらということで
本日は今年一発目のウェットスーツ調査。

そんな記念すべき日だというのに今日は濁りがすごい。
連日の雨で河川から大量のにごり水が流入。
それが海水の上に乗っかって水面から1mはにごり水。
それから1mはすんだ水で、水深3mくらいからまた濁るという濁りサンドイッチ状態。
入射光が変になっているせいか、平地を泳いでいるのに坂を上っているような不思議な感覚を味わう。



さて、読んでいない本が溜まってきたので、
いい加減昔に買った本を少しでも消化していこうと
暇な時間に詰まれた本を読む。

パンダの親指〈下〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF)

で、最初からだと気がめいるので適当に面白そうな章を見ていくと
”有袋類を弁護する”というタイトルが気になったのでそこから読み始めたのだが、
これが中々面白い章だった。

有袋類といえばオーストラリアだが、
アメリカにもオポッサムという袋を持つネズミがいるそうで。
実は南アメリカは北アメリカとパナマ地峡で地続きになる前は
有袋類の楽園だったのだが北アメリカからきた胎盤動物に取って代わられた。
このことから、有袋類は胎盤動物よりも劣っていると見なされているそうなのだが、
これを弁護しようというのがこの章の試み。

袋で育ててかわいいくらいにしか思っていなかったが、
そもそもなんで有袋類は胎盤で育てないのか。
そんな基本的な疑問すら抱かなかった。

この本によると母親の免疫機能に打ち勝つことが出来なく、
追いやられるようにその機能が体の外に来たのだそうだ。

しかし、これにもいい面がある。
胎盤動物と比べて、母親が子供を育てる負担がとても少ないということだ。
そこがポイントなのだが、詳しくは本を見て欲しい。

・・・だって細かいところ忘れたんですもの。

判断ミス

論文の投稿先として二つの候補がある。

一つは5年前くらいに発行された新しい雑誌。
もう一つは発行から40年は経過している雑誌。

古い方は質の高い論文が載るという評判があり、
新しい方はよく分からない部分が多いが、インパクトファクターが高い。

どちらにしようか迷って、自分は新しい方を投稿先に選んだ。
インパクトファクターがすべてではないのは重々承知してはいたが、
今回のネタはこれまでで最も勝負できるネタなので、少しでも高い雑誌に載せたかったのだ。

で、先日、2012年のインパクトファクターが発表された。

俺の選んだ投稿先のインパクトファクター、1以上も下がってる。


下がるっていうのはよくある話なんで普通は気にしないけど
1以上は無いよ・・・
でかすぎるよ・・・

そういうわけで、こういう値を気にする人はここ5年くらいの変動もチェックしたほうがいいぞ。


解剖実習の反省

イカの解剖実習が終了。

学生時代、イカの解剖実習のTAをしたことがあった。
その経験は実習をする上で大いに役に立ったが、
実習を主導すると、いかに正確に理解していないか思い知る。

昨年のミスを反省して臨んだ今年の実習は昨年よりも質の高い指導をすることができたが、
それでも2年目くらいではぽろぽろミスが出てくるものだ。

例えばイカの眼
人間と同様の構造の、カメラ眼ということは知っていたが、
それがどのようなものか正確には把握していなかった。

無脊椎動物は普通、単眼や複眼という光を感知するレベルの眼を持っているのだが、
イカとタコはレンズや網膜というような目ではっきりとした像を見ることが出来る。
このような眼の構造をカメラ眼と言う。

他にも、各器官の正確な役割など。

こういうことは普段はなおざりになりがちだが、
実習などはそういうことを見つめなおすいい機会になる。

カレンダー

09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

バーコード

ブログ内検索

忍者アナライズ