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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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学会参加は隠れたところでプラスになってる

未だかつて、学会が終わったときにすがすがしい感情を抱いたことが無い。
それは自分が学会参加の結果として常に何らかの成果を期待するからだろう。

開催地までの交通費、参加費、宿泊費や、その間仕事がストップすることから、
発表の準備にかかった労力まで、学会の参加にはいろいろコストが掛っている。
なので、元を取りたい。何か自分にプラスとなるものを得たいとどうしても考えてしまう。

人との出会いを喜びと感じないタイプの自分としては
学会で様々な人と話ができたことは精神的にプラスと捉えることは出来ない。
また、研究は論文をパブリッシュしてはじめて発表と考えているので、
発表したこと自体を成果とは考えない。

では、自分が学会が終わった後で、満足するような成果とは何かを考えてみると・・・次のようなものか。
1.職が決る。
2.共同研究の話が持ち上がる。
3.発表内容について有益な意見を頂く。

1.はほぼ無い。
2.もそうあることではないだろう。
そうなると3.ということになるだろう。
しかし、3を得ようとするにはコミニュケーション能力が著しく低い自分にとって辛いところでもあるのだ。
どんなタイミングで会話に入ればいいかさっぱり分からず、
結果、懇親会でも隅の方でひたすら飯を食べることになってしまう。

そんなことから、まあ、だいたい
なんも成果の無い学会だったな・・・・という感想を抱くことになる。

だが最近になってよくよく考えてみた後にたどり着いた結論だが、
成果が無い学会なんてない!と思い直した。

まず、こんな対人能力が著しく低い自分でも
何度も学会に参加していれば、それなりに顔見知りも出来る。
なんとなくリラックスもするし、自分の研究内容も徐々に認知され始める。
そうなるとさすがの自分も話し相手が出来てくる(といってもほとんどいないけど)。
仲良い人が多くなり、研究内容が知れ渡ると、その場で持ち上がらなくても、
共同研究しませんかという話がいずれ出るかもしれない(まあ、これもまだ無いけど)。
発表スキルも実践でなければ磨かれないだろう。

だから、学会終わりで直接的な成果が例えなくても、
目には見えないプラスがあるのかもしれない。
そういう面で言えば、一つの学会に何度も足しげく通うのは重要といえるだろう。

まあ、自分の場合は学会終わりの負の感情が
研究のやる気を、スピードを加速させている気がする。
これも効能の一つだろう。
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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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