日曜にはダイオウイカの番組がはじまるので、
今日はダイオウイカの論文でも紹介しましょかね。
A Unique Advantage for Giant Eyes in Giant Squid
ダイオウイカは直径30cmにもなる巨大な目を持っている。
同じサイズのメカジキやもっとでかいクジラなどの目はもっと小さく、
相対的に異常にでかい目ということらしい。
でかい目を作るのはコストになるのになんでこんな目をしているの?
っていうのを、深海での暗さ、目の大きさと視界の広さなどのモデルを
いろいろ使って、計算だけで検討してみた画期的な研究。
詳しい話は端折りますが
でかい目は餌(小さいターゲット)ではなく、
深海で捕食者のクジラ(巨大なターゲット)を見つけるのに
効果を発揮しそうだという結論。
でかい目は本当にコストなのか?とか、
クジラを見つけてもすぐに逃げられるのか?とか、
そもそもマッコウクジラの胃内容のほとんどはダイオウイカではなく、
他の外洋性イカなので、捕食圧がそれほど高いとは思えないとか、
いろいろ前提条件が無理矢理なので、
きれいな結果だけど、これが本当かどうかは正直微妙。
ただ、ダイオウイカの巨大な目に注目し、
そして計算だけでそれらしい結論にたどり着いた結果、
Current Biologyにのったのは賞賛に値するのではないだろうか。
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