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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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久々の輪読会

Behavioural Responses to a Changing World:Mechanisms and Consequences

輪読会なんて何年ぶりだろう。
うちの研究室は二人のポスドク以下は修士2人、学部生1人という構成なので、
英語の本を読み回していくにはかなりきつい状況だが、
ボスも自分も同僚も輪読にチャレンジしてみたい気分だったので強行することに
そして、本日記念すべき第一回を迎えたわけだ。

行動生態の研究は産業に関係しないのはもちろんのこと、
普通に研究していると環境保全にすら関わってこない分野である。
地球温暖化とか多様性うんぬんなどと関係していると
なんというか、助成金の申請やビックプロジェクトへの参加の道も見えてくるが
そういうのがないのがこの分野のいいところでもあり、つらいところでもある。

そこをどうこうできないかというボスのナイススケベ根性とそれに力強く賛同するポスドクの思いによって選ばれたのが今回の本である。
幸いなことに、外部からもポスドク以上の若手研究者が数人参加してくれることになった。
とてもいい状況だ。

この本は17章に分かれているが、それぞれの章の長さが10ページくらいとあまり長くない、
つまり読みやすいところがいいポイントなのだが
本日の第一章は変化に対する応答について数理モデルで理解するという章であり、
この本の中で唯一数式があり、理解し説明するのになかなか骨の要る章だった。

担当したのは自分とのじゃんけんに負けた同僚だったが
統計などにも明るい彼だったからこそなんとかなった章だったといえる。
じゃんけんに負けていたら自分がこの章を担当していたかと思うとぞっとする。

学生はなかなか辛い感じだったが、論文紹介と違い、勉強会という雰囲気がよく出ていたので、
上々の滑り出しだったと言えるだろう。
それもこれも同僚の発表が良かったことに尽きるのだが。
そして、次の章を担当する自分はプレッシャー。
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”カ”のはなし

本日のゼミはケニアでマラリアを媒介するハマダラカの分布についての話
マラリアにかかる心配のない日本にいるので、
詳しい感染方法はほとんど知らなかったが、
聞くところによると、昔は日本でもマラリアはあったそうな。

蚊の中でもマラリア原虫を人に媒介するのはハマダラカの仲間。
生まれたときはこの蚊はマラリア原虫を持っていないが、
大きくなってマラリアになっている人の血を吸うことで、
晴れて・・・といっていいのか分からないけど、キャリアになるという。

ハマダラカの一種が今でも日本に分布するのに、
マラリアが再流行しないのは、
そもそもマラリア患者がいないからなんだって。

蚊界では血を吸いたい男の上位ランカーである自分は
こういう話を聞くと、熱帯には行けないなとつくづく思う。

がんばれ調査隊

本日も長崎は晴天なり。

僕を除いて、研究室の皆は今が一番フィールド調査で忙しく、
強力な太陽光線が降り注ぐ中、毎日調査に出かけています。
この炎天下の中、野外調査をするのはとてもきついと思われます。

今日の調査は午後からで、気温が最も高くなる2時頃。
お昼から出発した調査隊に僕が出来ることは
ただただがんばってくれと真摯な気持ちで応援することだけです。

応援する気持ちが自然に沸くくらい、今日は熱かった。
なので、調査隊が出発してすぐにガリガリ君を食べました。

ガリガリ君もいろんな種類が出ていますが、僕のお気に入りは梨味。
これは本当においしい。
食べたことのない人は是非お試しあれ。

以上、夏はやっぱりガリガリ君というお話でした。

研究室のブームと思い出

研究室のみんなで今盛り上がっているのがチョコボールです。

銀のエンゼルだったら5つ、金なら1つでおもちゃの缶詰があたる!でお馴染みのあのチョコボール。
宇宙缶と地球缶を手に入れるために、メンバー全員で毎日一つ購入しています。
期待に胸を膨らませて開封していると、大学4年生の研究室の思い出が浮かびました。

その当時はチョコエッグ、チョコQなどの食玩ブームが吹き荒れていた頃。
動物のフィギュアが多く、理系の生物好きなコレクター気質満載の男子学生のハートを直撃。
競うように食玩を買い漁り、研究室に陳列していたものです。
数あるフィギュアに紛れてめったに出ないフィギュア: シークレットの存在もコレクター魂をくすぐりました。

しかし、シークレットは中々出ない。
おまけに一度買ったものが、ダブるので、すべてのフィギュアをコンプリートすることは困難を極めました。
そんななか、一人の男が立ち上がりました。
大学院生のO先輩です。

彼は購入するたびに普段は魚の重さを測るために使っていた精密測りで
正確にお菓子の重さを計測し、記録するという頭脳戦法に。
そして、ある程度の重さが分かったところで、重さリストと携帯型の小型の測りをスーパーに持ちこみ、
お菓子売り場で計測するという荒業に出たのです。

どう考えても店内でお菓子を計測する姿は怪しさギリギリ・・・というか完全にアウトなんですが、
キャンパスがど田舎にあった地の利か、おおらかな店員さんは何も聞かなかったそうです。
というか危ない奴だと思われて声をかけなかっただけかも。

そんな間違った努力の果てに、O先輩は見事シークレットも含めてすべてのフィギュアをコンプリートしていました。
すばらしい研究者スピリットですね。まったく尊敬はしませんが。
こういうのを野放しにするとマッドサイエンティストとかになるのかもしれません。

そんな懐かしい思い出を胸に、僕も張り切って毎日チョコボールを買っていこうと思います。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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