落語といえば古典しか聞いたことが無かった。
まぁ、食わず嫌いという奴でなんとなく新作落語は落語にあらずという印象があったのだ。
ところが先月、なんとなくニコニコ動画で
立川志の輔の”バールのようなもの”という新作落語を見てからその考えが変わった。
古典とはまた違った面白さがあり、とても楽しめたのだ。
その立川志の輔が長崎に来るということで、
本日は独演会に行って来た。
大満足の3時間。
前半はハナコという新作落語。
枕からサゲまで笑いっぱなし。
なんでもあらかじめ説明する温泉宿に泊まりに来た客のお話で、
なんでも説明すればいいてもんじゃない。知らなくていいこともたくさんあるというところに面白さがある。
産地偽装で情報開示が求められた時に作られた話なのだろうか。
こういうのを風刺が効いているというのだろう。
中入り後は帯久という古典落語。
簡単に言うと人の恩を仇で返す帯屋に対する大岡裁きといったところか。
前半のハナコとはうって変わって話の前半30分間は笑い無し。
話の展開が変わるタイミングで笑いを放り込み、盛り上げつつサゲに持っていく。
やっぱり生は映像とは違う。
志の輔師匠は枕の最初はボソボソととても聞き取りにくい声で話すのだが、
これは喉や声の調子を整えているのだろう。
話の本編に入るころにはとても聞き取り易い声になっているから不思議だ。
本日は潜水調査があったので、
途中で眠ったりしないか案じていたが、まったくの杞憂だった。
ここ数年で一番充実した笑いだったと思う。
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