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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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国際学会の反省とか

国際学会に参加したのは今回で5回目だろうか。

国際学会において、どのように立ち回ればいいのか…
今回の学会は改めてこれを見つめることとなった。

初めての学会は修士だったので海外旅行気分だった。
人生初めての海外ということで浮き足だっていて、
なんとか自分の発表をこなせたことだけが重要で
英語が上手くなりたいなぁとちょっと思ったくらいなものだ。

次の学会は博士3年の時。
さすがにこの時は研究で生きて行こうという思いもあったし、
学会に何か爪痕を残したい。海外の研究者と話をしたいという
自分の発表以外にも学会会期中の振る舞いに目が行くようになった。
この時は発表内容もよく分かっていないのに数回質問をした気がする。
いわば質問することが目的の質問だ。とにかく名前を売りたかった。
だけど、学会の合間に研究者と話をすることが僕には出来なかった。
この時はその原因は英会話能力の低さにあると考えていた。
そして、研究実績の低さにも問題があるとも考えていた。

それから数回、国際学会に参加しての今回。
ポスドクになって3回目の国際学会だ。
留学もしている今、はっきりわかったことは
外国人との会話にはそれほど英会話の能力は重要ではないという事。
結局話したいことがあるかどうか、話好きかにかかっている。
今回も若い研究者がぎこちない英語ながら
海外の研究者と会話を楽しんでいる様子があちこちで見られた。
それに比べ以前よりも英会話能力が向上し、
研究実績もそれなりにあるはずの自分が以前と対して変わらぬ姿で
コーヒーブレイクの過ごし方に戸惑いを見せていた。
つまりはこれに関しては全く成長していないという事だ。
(そもそも、研究実績なんかを会話の拠り所にしている時点でおかしいのだが)

それで改めて国際学会でどのように過ごすと自分にとって充実できたと言えるのか考えた。
良く考えると、自分は人とトークするのがそもそも好きではない。
なので、学会でフレンドリーな時間を過ごせたかどうかは良く考えるとどうでもいいのだ。
もちろんトークによってコネクションが出来る事というメリットもあるだろうが、
国内学会でもそんな経験をしたことが無いのでそれは別にいいだろう。

そうするとやはり面白い発表を聞けて、
自分の研究にプラスになるアイデアが得られたかどうかだろう。
そういう事から考えると今回の学会では後者において充実していたと言っていいだろう。
現在の研究であるアオリイカのフィールド情報をその道の第一人者と意見交換できた。
学会直後は所在無さげな時間が多く、自分の対人能力を呪うばかりだったが、
発表自体はいい形でできたし、今までで一番内容の良いものだったのかもしれない。

まぁ、そうはいっても外国人と楽しげに話す姿は
未だに羨ましいものではあるが。
そこまで行くにはまだまだ道は遠いようだ。
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企画集会

行動学会が終わって、早や一か月

運営などでいろいろ忙しかったが、
そんなことよりも自分にとって大きかったのが、
初めて企画集会を主催したこと。

早い人は学生のころにバシバシ企画集会をやっていた。
こういうのを主催するには、そのテーマに対する深い知識があること、
そして、それを反映するかのような強い自信を持っていることが重要なんだと思う。
特に自分のような人見知りにとっては講演者にメールすることが負担なので、
このテーマに対してそれなりに業績がないと満足にメールできない。
ポスドクも4年目になって、ようやくそういうことができる条件が整った気がした。

で、実際やってみたら、そんなに構えることでもなかった。
いろいろな人にメールしたが、みんな優しく対応してくれた。
そして当たり前の話だが、業績があるとかないとかそんなので判断はしない。
自分に声がかかったことを考えても、嬉しいと思っても、迷惑だとは思わないだろう。

まぁ、この経験が何にプラスになるかは分からないんだけど。
別に企画集会をすること自体は何も偉いことではないので。
ただ、自分にとっては今まで企画集会をしたことが無いことが
なんかむしゃくしゃしていたので重要なステップとは思う。

ボロボロだぁ

恥ずかしながら、ISBEから帰ってきました。

毎度毎度の事ながら、俺は学会向きではない性格で。
海外の学会は日本人同士仲良くなりやすいなんて、いったい誰が言ったんだ。
英語力の未熟さも相まって、日に日にネガティブマインドが増幅するばかり。
唯一、現地で話した国際学会はじめての学生が
学会最終日に海外の研究者とフレンドリーに会話している姿を見たりして
やられ気分最高潮ですよ。

まぁ、負の力を武器に闘う魔剣士たる自分には
たまにこういうつらい思いは必要なんだろう。
現在は成果を出してやるという、なみなみならぬ思いがこの目に宿ることに。

私の今後の活躍にこうご期待ください。

ラウンドテーブル準備

行動学会のサイトがオープン。

今回は個人発表ではなく、ラウンドテーブルの企画をすることに。
これは人間力が無い自分にとっての挑戦である。
なんせ、知らない人と話すのが苦手な性格なので、
講演の依頼をするにもかなりの勇気がいるわけだ。
たまに修士くらいでオーガナイザーをやっている人を見るが、心から尊敬するよ。

で、春からいろいろ講演のお願いをしてきたのだが、人選びに四苦八苦である。
テーマに沿った研究をしている人がなんせ少ない。
これまで気軽にラウンドテーブルを見てきて、
講演者がテーマにいまいちあっていないと思うことがあったが、今ならよくわかる。

自分の思い描いた形、例えば、まんべんなくその分野を網羅する研究を揃えて、
ディスカッションも熱くなるような方向に持っていきたいなんて考えても
それを満たすのがまぁ難しいこと。

そんなこんなでいろいろ格闘してきたが、先日とうとうすべての講演者が決まった。
まずはひと安心。

学会の反省なんてしちゃったり

どっと疲れた3日間。
いいこともあり、悪いこともあり。

いいことの一つ目は発表の反応だろう
今回は聞いて欲しい人にはアピールできたと思うし、反応もそれなりに良かった。
これまでの道は間違っていないという自信がちょっとだけ湧いた。

もう一つは刺激
学会賞を受賞した研究者はもちろんのこと、
ポスドクでぐいぐいやっている若手研究者は皆、すばらしい研究をしていた。
それはもう、嫉妬するほどに。
きっちり仕事を積み重ねていくのが心情ではあるが、小ネタを拾っている場合ではないのですよ。

一方、悪いことは相も変わらずコミュニケーションで・・・
いい加減この学会にも慣れてきたはずなんだけど、
懇親会では自分から話しかけることが今でもできないわけで。
どのタイミングで話しかければいいのやら、
他の人と話をしている時に割っていくことが俺にはどうしても無理なんだぁ。
偉すぎる先生には、そもそも話したいこともないし。

そんなこんなで実りある学会だったような。
ポスドククラスの研究はさすがに面白いものばかりだったし、
ビデオ発表はアツい内容のものが例年に比べて多かった気がするが、
ポスター発表はいまいちなものが多かったような。

いや、全部はもちろん見ていないけどね。
ポスター発表もタイミングとかが結構重要だからなぁ。
面白そうな発表でも混んでいるとあきらめてしまう。

という感じで反省終わりでございます。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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