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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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今年の学会参加はすべて終了しました

行動学会が終わった。
今年の学会参加はこれで全部。

思えば、短期間に複数の学会に参加するのは
たいへん辛いということを身にしみた2ヶ月だった。

さて、今回の行動学会は最後のラウンドテーブルが中々面白かった。
行動生態学はオワコンか?という趣旨だったが、
タイトルとは裏腹に、企画者のH先生の言いたいことは
最近つまらない発表が多いんじゃねぇの?という事のような気がした。
それでも30分の総合討論はなかなかに白熱して、討論がとても面白かった。
中には白熱しすぎて、まったく関係ない日ごろの不満を言っている人もいたが、
それはそれで、また面白かったと感じさせる熱量のある内容だった。

発表者は皆、虫屋。特に社会性昆虫でブイブイ言わせている人たち達ということもあり、
他の分類群の研究者からは、お前ら調子にのってんじゃねぇよみたいなこともあったのではないか。

・・・私ですか?ええ、思いましたよ。

結局、ほとんどの人が行動生態学の行く末に悲観なんてしていないのだろう。
最新の進化生態の研究でも、自分が未だに面白いと思う話はやはり行動生態学にのっとっている。
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学会参加は隠れたところでプラスになってる

未だかつて、学会が終わったときにすがすがしい感情を抱いたことが無い。
それは自分が学会参加の結果として常に何らかの成果を期待するからだろう。

開催地までの交通費、参加費、宿泊費や、その間仕事がストップすることから、
発表の準備にかかった労力まで、学会の参加にはいろいろコストが掛っている。
なので、元を取りたい。何か自分にプラスとなるものを得たいとどうしても考えてしまう。

人との出会いを喜びと感じないタイプの自分としては
学会で様々な人と話ができたことは精神的にプラスと捉えることは出来ない。
また、研究は論文をパブリッシュしてはじめて発表と考えているので、
発表したこと自体を成果とは考えない。

では、自分が学会が終わった後で、満足するような成果とは何かを考えてみると・・・次のようなものか。
1.職が決る。
2.共同研究の話が持ち上がる。
3.発表内容について有益な意見を頂く。

1.はほぼ無い。
2.もそうあることではないだろう。
そうなると3.ということになるだろう。
しかし、3を得ようとするにはコミニュケーション能力が著しく低い自分にとって辛いところでもあるのだ。
どんなタイミングで会話に入ればいいかさっぱり分からず、
結果、懇親会でも隅の方でひたすら飯を食べることになってしまう。

そんなことから、まあ、だいたい
なんも成果の無い学会だったな・・・・という感想を抱くことになる。

だが最近になってよくよく考えてみた後にたどり着いた結論だが、
成果が無い学会なんてない!と思い直した。

まず、こんな対人能力が著しく低い自分でも
何度も学会に参加していれば、それなりに顔見知りも出来る。
なんとなくリラックスもするし、自分の研究内容も徐々に認知され始める。
そうなるとさすがの自分も話し相手が出来てくる(といってもほとんどいないけど)。
仲良い人が多くなり、研究内容が知れ渡ると、その場で持ち上がらなくても、
共同研究しませんかという話がいずれ出るかもしれない(まあ、これもまだ無いけど)。
発表スキルも実践でなければ磨かれないだろう。

だから、学会終わりで直接的な成果が例えなくても、
目には見えないプラスがあるのかもしれない。
そういう面で言えば、一つの学会に何度も足しげく通うのは重要といえるだろう。

まあ、自分の場合は学会終わりの負の感情が
研究のやる気を、スピードを加速させている気がする。
これも効能の一つだろう。

大都会でたじろぐ

東京で行われたワークショップに参加。

霞ヶ関の一角にある高層ビルの一室で行われたのだが、
スーツ姿の群れが次々と吸い込まれるビルに、
リュック背負ったパーカー姿の男は大いにビビったのであった。

ガードマンがエレベーターの前に立ってる。
こんな格好の自分は不審に思われないだろうか。
そういえば、会場は何階なのだろうか。
そもそも、なんていう名のワークショップだったっけ。
そんなことを考えていると、行動もどことなくぎこちなくなっていくものだ。

特に呼び止められることは無かったが、
普段は格好を気にしていないくせに
こういう場ではたじろいでしまう自分は
学者としてまだまだだ。

ブラジルに思いを募らせる

10月末にブラジルはフロリアーノポリスで開催される国際頭足類シンポジウムの要旨を提出。

ここ2年間はまともにイカの研究が出来ていなかったので、新しいネタを発表できないのは不満ですが、今後の研究の展望や職探しにもつながりますし、参加することに意義があると思い、今年の秋は高い金払ってブラジルに行ってきます。

で、フロリアーノポリスってどこですか。
まったく聞いたこと無かったんで、とりあえずネットで調べました。
場所はサンパウロよりもうちょっと南にいったとこ。
でどんなところか簡潔に言うと、治安が良いビーチが綺麗なリゾート地。

行きたくねぇなぁ。


去年、諸事情があってタヒチ、チリというビーチリゾートでどちらも4日ほど過ごしましたが、見事なほどに楽しめない。
職場の同僚といっしょだったのでまだ良かったものの
ビーチ歩いたってなんも面白くない。
寝っ転がること以外にやることは無いんです。

ほら、俺って冒険野郎だから、それなりに危険な香りがしてまったく危険じゃないところを求めるわけです。
わかりやすく言うとその土地の動物を見たいんです。

せっかくのブラジルだから、アマゾンとか行きたかったなぁ。
でも、距離的に絶対無理だしなぁ。


しょうがない。まじめに学会に参加するか。
今までと同じように。

学会がメインなんで満足な観光なんて普通出来ません。
なにより、観光するのがそんなに好きな人間でもありません。
でも、こうやっていろいろ調べて文句を言うまでが国際学会の楽しいところだと思います。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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