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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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Natureがちょっと身近に

Nature Digestを購入してみました。

月刊誌で、その月にあったNatureの記事をピックアップして紹介しています。
論文以外のニュースなどの紹介なので、楽に読めるのがいいところ。
雑誌自体は薄く、そのくせ650円とそれなりの値段はしますが、
そのぶん内容は濃く、最新のハイレベル研究を把握できるのはアリだなと思いました。

今月号で私の興味と一致するニュースはあまりありませんでしたが、
生態学のニュースで、面白いニュースを一つ見つけたのでちょっと紹介。

高い捕食圧にさらされると、バッタはストレスによって化学的な組成が変化するそう。
なんかストレス感じると食べるものが切り替わるらしい。(ここら辺はあんまり理解していない)
それを踏まえて、捕食ストレスにさらされたバッタとストレスフリーのバッタを腐敗、分解させた土壌で、
今度は植物を分解させてみると、ストレスフリーのバッタの死体を分解させた土壌と比べ、
捕食ストレス環境に曝されたバッタの土壌は分解時間が2倍ほど遅くなったというお話。

これが自然環境でどれだけ影響力があるかはなんとも言えないけど、
こういう形で捕食圧が物質循環に影響を与えることは示したのは画期的。
こんな斬新な視点で研究してみたいもんです。
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おもしろい本を読みました

Tさんから薦めてもらった本
 

著者の書き方が非常に上手く、文字もでかいので、
あっというまに読んでしまった。

Nature、Scienceの2大科学雑誌は
インパクトファクターが高いくらいのことしか正直知らなかったが、
イギリスとアメリカ、商業誌と同人誌等、
その背景、雑誌の特色、方向性はまったく違うんですね。
いい勉強になったし、とても面白かった。

世界をリードするこの2大誌を出汁に近代科学の発展と、
今後、日本の科学の未来について書いた一冊。

個人的に面白かったのが
PCR開発でノーベル賞をもらったキャリー=マリスの話
大学院在籍中の23歳時にクスリ(LSD)でキメてざっと書いた論文が
Natureに載って、ノーベル賞をもらった自信満々で投稿したPCRの論文は
Nature、Scienceの両雑誌にリジェクトされたことから、
権威は当てにならないと悟ったというエピソード。

ちょっと調べてみたら、
ノーベル賞授賞式には愛人との子供を連れてくるなど、
なんというか、豪傑ですね。

ちなみにこの人のことを書いた本も出てるみたいです。

NatureとScienceかー。
投稿だけでもしてみたいなー。
そんなネタを掴む日が来るのだろうか。

論文返ってきた!

海鳥論文が返ってきたました。
結果はMajorRevision。

一人はMinorだけど、もう一人がものすごい量のコメント・・・。
ははぁん、こいつのせいか。
んで、読んでみると、言葉の訂正がほとんどで意外に直しやすい。
あれ、なんでMajorなのと思っていたら、
ヤマは考察にありました。
ようするに私の結果ではこういう結論にはならないという指摘。

査読者の指摘に従うのは簡単なんだけど・・・
この論文は前にいた研究所でのお仕事で、水産業に深く関わる研究内容。
つまり、私の論文の結論次第で、不利益を被る人がいるわけです。
これが、水産サイドで保全研究をする際の難しいところです。
ちなみに、メールの文面を見る限り、エディターはこの差読者寄り。
つまり、従わなければリジェクト色が濃厚です。

さあ、どうするか。
どうするかといっても、共著者と相談するしかないんですけどね。

9月5日記

なかなかファンキーな変身シーンですね。
特撮ヒーローものが好きな子供じゃなかったけど
大学の友人はファンが多かったなぁ。
一年半くらい前、そんな友人と仮面ライダーの映画ロケを見学したのはいい思い出。
なんかライダーがエグザイルくらいの数いたよ。
 
  • そして今日も論文は終わらない
あとちょっとで完成からどれくらい経っているやら・・・
今週中にはなんとかまとめきりたいところ。
 
  • でも熱い研究結果の報告も!
去年から仕事の合間に取り組んできた精子サイズ研究で非常にいい結果が!
こういう新発見が研究の醍醐味ですよね。
さて、この結果をどう転がすか。

 

最後はこの部屋で

そういえば昨日、帰宅すると大きめのゴキブリの死体が部屋にありました。

殺虫剤や罠などはまったく仕掛けていないのに、何故、家で死んでいるんだろう。
死期を悟ったゴキブリが最後にたどり着いたのが自分の部屋だった的なことでしょうか?
だとしたら、とてもいい話・・・ではなく最高に迷惑な話です。

ゴキブリのいない北海道育ちなので、ゴキブリはそんなに得意じゃありません。
はじめて北海道から出てきて、ゴキブリと出会った大学一年生。
昆虫は全然平気な自分が、あまりの恐怖に、
椅子の上に立って、そのとき持っていたBB銃をとりあえず乱射
この不名誉なゴキブリデビュー戦の記憶は今でも忘れていません。

ゴキブリって見た目はカブトムシとかと大差ない、いわゆる昆虫っぽい体つき。
ミミズとかナメクジとかよりも見てくれは良く、毒も、刺したりもしないのに
抜群の嫌悪感があるのは間違いなく、動きによるものですよね。
あの最初からトップスピードで走り回る様がまったくもって頂けない。
動きがゆっくりだったら、ここまで嫌われていないでしょう。
人間に置き換えても、急に高速で動き回る人は確実に嫌われると思います。

・・・なんで、最後に人間に置き換えたんですかね。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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