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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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サケの遡上と植生と

マスターの論文紹介の授業にオーディエンスとして参加。

その一つのサイエンスにのった論文がなかなか面白かった。
サケの遡上は海域からの栄養を陸上に運ぶことが知られているが、
この論文では植物の植生への影響を調べており、
サケが多い河川では植物の多様性が減り、少ない河川では多様性が増すことを示していた。

海から、陸へ栄養を運ぶから、サケの遡上は重要と思われがちだが、
植生まで考えると、そう単純なものではないというお話。

データも厚く、説得力が有り、サイエンスに載るべくして載った論文という感じ。
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ほろ酔い気分で書いてみる。

仕事帰りに、久々に焼き鳥屋へ寄った。
月に1度ほどだろうか、ここで酔うのがちょっとした楽しみとなっている。
・・・こう書くと、酒を楽しむ粋な大人のような印象を与えるかもしれないが、
焼酎2杯で気持ちよくなるほど酒は弱いし、普段飲むのはお茶ばかり。

運よくカウンターに1席だけ空いていた。
導かれるままに座わり、リズムよく注文する。
ビールを飲みつつ、串が届くまでの間、壁の染みを観察する作業に没頭していると、
両サイドがキャバ嬢との同伴くさいことに気付く。

右サイドは男が気持ちよさそうに仕事における自分の重要性を喋っていた。
女の受け答えは上手く、まったく関係の無い自分でも心から男の話に感心しているように感じた。
途中、チーズの話(チーズはとろけなければ美味しくない)とかで盛り上がっており、
無類のチーズ好きである自分は少し会話に参加したくなった。

左サイドでは途中から学生服を着た少年が合流した。
中学生くらいだろうか。
彼は中年男と熱心に話しており、女とはまったく話をしていない。
彼女はこまめに男の水割りを作っていた。
どっちの子供なんだろうか。二人はとても夫婦には見えなかった。

そんな人間模様を観察しながら、ひたすら酒をあおり、串を喰らう。
そういうのは嫌いじゃない。
自分の周りには、そういう種類の模様は無いけれど、
というか、そもそも自分の周りに人間模様は見えないけれども。
焼き鳥屋っぽくて嫌いじゃない。

今日も3杯の酒ですこぶる気持ちが良い。

ちなみにチーズはチェダーが好きで、とろけなくても問題なし。

ラボワークには向かない

今週はDNA実験漬けの一週間。
結果はなかなかのものだが、ストレスが溜まる。
前々から気付いていたが、やはり自分はラボワークよりフィールドワークが好きだ。

ま、そうは言っても、フィールドに行くときは行くときでなんか憂鬱だったりするんだが。
何が違うのかといえば、仕事が終わった後だろうか。
ラボワークは疲れたの一言に尽きるが、
フィールドワークはそこに充実感、満足感がある。

水族館で特訓

たまには充実した休日を過ごしたいと思い・・・
いや、家でゲーム三昧が充実していないわけではないが、
って誰に言い訳しているのだろう。
まぁ、なんとなく外に出たくなって、水族館に行ってきた。
長崎に来てから、2回目の観光だろうか。

今まで水族館はなんとなく見てまわっていたが、
今回は魚の名前を覚える訓練をかねて、新たな手法で楽しんだ。
水槽横の解説を見ずに、水槽内の魚だけを見て名前を当てていくのだ。

今年は2年ぶりに、自由に研究活動をすることが出来る立場になったが、
フィールド調査を通して、絶対的に生物の知識。
それも基礎中の基礎である生物の名前をあまり知らないことを思い知った。

こういう知識は図鑑がそんなに好きではない私が(動物学者とは思えない発言だが)、
本で覚えようとしても効果はほとんどない。
実際に生きた魚を見て訓練するのが一番だ。

その準備体操としてのチャレンジだったのだが、
今回こういう見方をして水族館で重要な部分に気がついた。
それは答えあわせにもなる名前カードである。

このカードについた写真は水槽内の種を同定する唯一の手がかりなのだが、
この写真の撮影角度が悪かったり、露出などの関係で色あせしていると、
せっかくの答えあわせができないのだ。

さらに悪いことに、この水族館は名前カードに無い魚が水槽内にいるかと思えば、
カードはあるのに、水槽内にはいないのも数多くいた。

見せ方やムードなどは水族館の良し悪しの基準としてよく話題になるが、
一番重要なのはこういう基本的なところなのではないかと考えさせられた。

で、肝心の正答率は60%くらいだろうか?
ベラとハゼの仲間は一般的な奴でもほとんど分かっていない。
北国育ちだからなぁ。

近くにいたカップルは彼氏の知識がすごくて、
細かく彼女に説明していた。
自分も知らない魚も彼氏は常識と言わんばかりに、彼女に説明するのだ。

すべてにおいて負けた気がして、とても恥ずかしい気持ちになったが、
彼女が「そうなんだ~。」と興味なさそうにしていたので、
まぁ、いいかって思えて、すぐに立ち直った。ざまぁみろ。

間違いだらけのmyラボワーク

実験のごくごく基礎的なことは意外に分かっていなかったりするものだ。
マイクロピペットに装着するチップは詰めた後、オートクレーブにかけて滅菌するが、
手で一本一本詰めるのでない、詰め替え専用のものでは滅菌せず、そのまま使ってよいと教わってきた。
今日、カタログを調べて、詰め替え用も滅菌していないことが発覚。
詰め替えた後、滅菌処理をしなければいけないことを知った。

これまでは、その研究室のルールをそのまま教えてもらい、
特に疑問も持たず、すべての作業を行ってきたが、
いざ、自分が起点となって発注などのどあたまから取り組んでみると、
なんでこんな作業をするのか、いちいち理解していないことが山ほどあり、
今までやっていた作業が実は間違いであった場合もしばしば。

フィールド研究者の我流ラボワークによる問題なのかもしれないが、
実験機材の扱いを基礎から学ぶ必要性を感じた一日だった。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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