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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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最近買った本

まんが道 1 (GAMANGA BOOKS)

満賀道雄が肝油を食べて「あま~い!」というシーンを見たいがために購入。
とても有名な藤子不二雄の自伝的漫画なので以前から気になっていたが買って良かった公文式。
異常なほど没頭できるような夢がある人は羨ましい。


老人と海 (新潮文庫)

先日、研究室の新メンバーにマグロ漁船に乗った時の話をしたら、これがなかなかウケまして。
マグロ漁船での経験は個人的に面白いとは思っていたが、思ったほど周りにはウケないもので。
自分の話し方が悪いに違いないとは思いつつも、やはりそんなに面白くはないのかという気もしていて。
今回の件は自分のセンスはまだ大丈夫だと安心させる出来事で、嬉しかったわけなのだが

自分が4m近いカジキが漁獲された時の話をした後、同僚と四年生が老人と海の話をしたのだ。
で、その本で盛り上がる二人をよそに、本を読んでいない自分は置いてけぼり。
こういうことがあると、読まずにはいられないもというわけで購入した。

とても薄くて読みやすいのだけど、カジキとの格闘シーンまでしか読めていない。


ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

こちらも小難しいことが書かれていなくてたいへん読みやすい。
脊椎動物唯一の真社会性を持つハダカデバネズミの研究に挑んだチームのお話。
苦労するのはフィールドだけじゃない。未知の生物の飼育はたいへんだということがよく分かる本。
ただ、小難しい話はない分、研究成果についてはほとんどかかれていないのは残念。
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判断ミス

論文の投稿先として二つの候補がある。

一つは5年前くらいに発行された新しい雑誌。
もう一つは発行から40年は経過している雑誌。

古い方は質の高い論文が載るという評判があり、
新しい方はよく分からない部分が多いが、インパクトファクターが高い。

どちらにしようか迷って、自分は新しい方を投稿先に選んだ。
インパクトファクターがすべてではないのは重々承知してはいたが、
今回のネタはこれまでで最も勝負できるネタなので、少しでも高い雑誌に載せたかったのだ。

で、先日、2012年のインパクトファクターが発表された。

俺の選んだ投稿先のインパクトファクター、1以上も下がってる。


下がるっていうのはよくある話なんで普通は気にしないけど
1以上は無いよ・・・
でかすぎるよ・・・

そういうわけで、こういう値を気にする人はここ5年くらいの変動もチェックしたほうがいいぞ。


解剖実習の反省

イカの解剖実習が終了。

学生時代、イカの解剖実習のTAをしたことがあった。
その経験は実習をする上で大いに役に立ったが、
実習を主導すると、いかに正確に理解していないか思い知る。

昨年のミスを反省して臨んだ今年の実習は昨年よりも質の高い指導をすることができたが、
それでも2年目くらいではぽろぽろミスが出てくるものだ。

例えばイカの眼
人間と同様の構造の、カメラ眼ということは知っていたが、
それがどのようなものか正確には把握していなかった。

無脊椎動物は普通、単眼や複眼という光を感知するレベルの眼を持っているのだが、
イカとタコはレンズや網膜というような目ではっきりとした像を見ることが出来る。
このような眼の構造をカメラ眼と言う。

他にも、各器官の正確な役割など。

こういうことは普段はなおざりになりがちだが、
実習などはそういうことを見つめなおすいい機会になる。

別刷りの請求のいろいろ

一番新しい論文のPDFファイルの請求を求めるメールが最近結構届く。
これは一種の論文の質を示すバロメーターなので、届くのは嬉しい。
ただ、これまでちょっと腑に落ちないことがあった。
一番自分のなかで手ごたえがあり、
最もインパクトファクターが高い雑誌に載った論文に関してはまったく請求が無いのだ。

そんなことでむにゃむにゃしていたのだが、
ある日、同僚と話していると、彼にも同様の現象が起きているみたいだ。

で、二人で話し合った結果、この現象はメジャーな雑誌ほど多くの機関で購読契約している一方、
マイナーな雑誌は読めないところがほとんどなので請求メールが来るのだろうという結論に達した。
そう考えると、請求メールの多さが最も良いバロメーターというわけでは無さそうだ。

そういえば最近は別になんとも思わずさっさとファイルを送るのだが、
はじめて海外から別刷り請求メールが来たときは心躍ったものだ。
必死に辞書や文例集を引きながら、必死に論文を添付したメールを送ったら、
サンキューの一言だけでがっかりしたのはいい思い出だなぁ。

洋書はじっくり読むといろいろとつらいよ

本日の輪読会は自分が担当

さっと通して読んだら読みやすいと感じたので安心していたが
まとめるためにじっくり読むといろいろと問題は出てくるものだ。

曖昧な言い方やそもそも何を言っているのかよく分からない表現にぶつかり
結局、原著を調べなければいけなかったり、
そもそも何が言いたいのか分からないので、どう発表したらいいのか迷ったりで
当初の見積もりよりも大幅に時間を食ってしまうわけで。

まぁ、それが輪読ってやつなんだろう。

動物のコミュニケーションには人為的な影響が随所に効いてくるという章だったが
別に死んだり、病気になったりという目に見えるほどの深刻なダメージは起こっていない場合でも
コミュニケーションに障害を生み、それが配偶者選択のエラーに繋がり、
結果的に個体群を脆弱化させたり、交雑を起こしたりなど
取り返しのつかないことに繋がるという内容で、中々に面白かった。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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