ついに本格化した交接実験。
しかし、いかんせんオスのやる気が無い。
我がイカ君は背中をべったり基質に着けて
頭を振り振り、周りの様子を伺う。
実験がはじまり、水槽内の雌とご対面するが、
ちらちらと雌の方を向き、その様子を気にするも、
どうも勇気が無いらしく交接までには至らない。
かと思えば、無駄にガツガツしているやつもいるが、
そいつはそいつで、雌への接近が急すぎて
怖がらせてしまい、嫌われる始末。
温厚で知られる私も
これにはたまらず、「行け!馬鹿!」と声を荒げた。
ちなみに、ヒメイカはとても小さいため、
行動を観察するのにもマクロで最大ズームにしなければならない。
なので、撮影にはプロ使用のかなりいい三脚で
常にイカを追う必要がある。
彼らの情事を包み隠さずカメラに収めようと
必死に動きを追う私の姿は
さながら行動生態学の村西とおるといったところか。
・・・誤解されないように言っとくけど、
俺は参加してないよ。
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