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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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カメノテの新・受精方法

Something Darwin didn't know about barnacles: spermcast mating in a common stalked species

フジツボの仲間のカメノテの新しい受精方法のお話

フジツボの繁殖方法といえば、
めちゃめちゃ長いペニスを持っていて
隣の個体まで、それを伸ばして交尾を行うか、
自家受精を行うかのどちらかというのがこれまでの定説。

しかし、今回、交尾できない位置(周りの個体からペニスが届かない)にいる
個体がいろんな雄由来の受精卵を持っていたことがわかったそうな。

タイトルがハイセンス。
確か、ダーウィンは誰かに、
何か一種類でも精通した研究対象がないのは本物の生物学者ではないとか
言われて、フジツボ研究に没頭したとか。
そんな第一人者のダーウィンも知らないというタイトルは
なかなかににくいね。

*書いていてあまりにもあやふやだったので、ググったら植物学者のジョーゼフ・フッカーに、
「ひとつの種について熟知していないものは種の変遷を語る資格はない」と言われたそうな


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猫係り

大学には沢山の猫がいて
どうも職員が餌をあげているらしく、
時には学部の建物内に入って
ニャーニャー餌をねだっていることもよくある。

今年はどうか知らないが、
去年のセンター試験では
猫係がいて、猫が建物内に入らないように見張ったり
喧嘩を仲裁したりしたそうな。

真っ先に立候補したい係りだ。

能-のう-

今の研究室にはじめて来たときに
研究室の学生に部活は何をやっているのかと聞くと、
農学部だと答える。

変わったボケをする子だなと思ったが、
よくよく話を聞くと、
農学部ではなく”能楽部”だった。

そんな彼の晴れ舞台が本日近場の会場で行われるということで、
応援がてら同僚と一緒に見に行ってみる。
人生ではじめての能体験である。

いよぅ。ポンッ!という拍子をバックに、
高そうな着物を着て、能面を付けて舞う。

正直、面白い!とか感動した!とかいう感想はない。
まぁ、学生がやるものなので、
本気の能は心を揺さぶるものなのかもしれないが。
だが、なるほど、これが日本文化かという関心はした。

ちなみに、うちの研究室の学生は本日の主役だったので、
能面を被り、薙刀を手に持って舞っていた。

主役なのに顔が見えないとはこれいかに。

明日はセンター試験だそうよ

明日のセンター試験にそなえ、
受験生が下見に来ていた。

自分はセンター試験を受けていない。
学力がうんこだったので、
早々に3教科だけで受験できるところに絞った。
それでも、げんなりするレベルだったが。

なので、高校生の時の思い出とかはない。
さらに、大学時代は辺境の地。
大学院時代はちょっとランクアップして、ど田舎
そんなワクワクキャンパスライフを送っていたので、
センター試験を身近に感じたことは今日がはじめて。

傍から見てると、緊張感があっていいもんね。

というわけで、明日研究室で馬鹿笑い一つしたもんなら、
それはそれは酷い目に合います。
気をつけなければ。

今日のもんまり。

・ダイオウイカ再放送を見た。

なんか、本放送では視聴率が裏番組のアバターよりも良かったみたいね。

研究者がダイオウイカ撮影に挑む!という作りで見ていて楽しかった。
というか、K寺さんの情熱大陸じゃねぇか。

ダイオウイカ自体はちょっとでかいイカって感じ
(こんなことをイカの研究者が言っていいのか)
でそんなにすごいとは思わなかったが、
未知の発見に挑む姿は胸が高まった。

個人的には、最初に無人カメラでダイオウイカの姿を捉えたところ。
映像を見たチームの興奮は、研究者なら誰でも共感できたのではないだろうか。

久々に面白いドキュメンタリーを見たと思う。


・潜水調査


相変わらず、イカはいない。
というか、生物もほとんどいない。
O村湾は九州なのに水温が8度。
東北並みの水温じゃねぇか。
潜ったとたんに頭痛に襲われる。


・論文が帰ってきた。

Major revisionだそうです。
そして、例のごとく英語が悪いとの指摘。
英文校閲に出してますという文言を入れていたのだが、
それを踏まえても酷いので、もう一度出せだと。

でも、こっちとしては、どこが悪いのかさっぱり分からない。
これまで結構論文を投稿してきたが、この指摘がなかったためしがない。
結構、高い金払って校閲してもらっているんだけどね。

対応としては、指摘どうりもう一度校閲に出しましたというしかない。
まあ、今回はShort paperというせいもあってか、
エディターが直してくれるというすばらしい対応。

今回はJournal of Molluscan Studiesに投稿したが、この雑誌はお薦め。
対応は非常に早い。

以前も、この雑誌に投稿したことがあるけど、その時も早かったよ。
リジェクトの判断が。



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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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