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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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島耕作的な研究者像

社長になった島耕作の今後を考える。10コの島耕作像。

なんとなく思い出して、久々に見たが何度見ても秀逸。

ポスドク 島耕作だったらどうだろうか。
当然のごとく男女の関係になった
研究室の女子学生が異常に優秀で
島耕作をコレスポンダンスに入れた論文を量産する。

あるいは、参加した学会で関係を持った美女が
どこぞの大学の学長の一人娘で・・・

あとは、フィールドに一緒に入った女子学生とイチャイチャしてたら
思いもかけない大発見をするとか?

なんか、どれも実際にありそうで
面白くもなんともねぇな。

あと、参加した学会で出合った女性とどうこうなるなんて
アメリカのドラマみたいなことは(そんなドラマ見たこと無いけど)
実際に起こるんだろうかね?
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寄生虫だそうです。

先月のゼミで寄生虫の研究者が講演に来ていたのだが、
彼の話ではイカにつく寄生虫は有名どころであるアニサキスやニベリン条虫だけでなく、
カイアシ類のような寄生虫もいる可能性が高く、それに関してはそれほど知見があるわけでは無いとのこと。
特にヒメイカとなっちゃぁ、なおさら。

そういえば、解剖していたら
ワラワラとちっちゃい何かがうごめくのをいつも見ている。
いつもはまったく気にしていなかったが、
そういう話を聞くと、ちょっと見てみるかという気になった。

麻酔がかかったイカを弄っていると、
漏斗から大量のちっちゃい何かが漏れ出した。
倍率を上げて観察。
すると確かに、見たことが無い何かが大量に見つかった。

なんといったらいいのか分からないが、
感じたことをそのまま書くと、
モヒカンのヨーヨーに円盤がくっついたようなものだった。
こんなこと書いても想像も付かないと思う。
でも、安心して欲しい。
読み返してみたが、書いた当人も理解できなかった。
これでおあいこだね♪

それが、この間、長崎で取ったイカの話。

今日は送られてきた名古屋個体群を解剖していた。
案の定、麻酔をかけるとこちらでも大量に出てきたちっちゃい何か。
でも、この間とは形が異なり、今度はクラゲのような形状だった。

これが価値あることかどうかは自分にはよく分からないが、
なんとなく面白そうなので、先の人に相談してみようと思う。
跳ねればいいネタになるかも。

マネーボールを見た

勝ち抜きたければ「迷わない人」と組んではいけない。

押井守のレヴューがとても面白かったので「マネーボール」を見る。
久しぶりの映画なので、テンションが上がって
無駄に、ポップコーンやコーラを購入してしまった。

んで、肝心の内容だが、解説通り確かに面白かったけれど
あんまりにも押井守の説明が良かった、というかネタバレしすぎていたので、
満足感はいまいちだった。ちょっと残念。


押井:だけどビリーはその話を断ってアスレチックスに残るわけ。このチームで勝ちたいんだ、って。「いまだにワールドシリーズ優勝に挑戦中」で終わるんだよ。勝ってないんです。  この辺がこの映画の面白いところなんだよね。最後にワールドシリーズに勝っちゃうのが少年ジャンプやアニメの世界。日本のスポーツものがダメなのは全国大会とか世界大会で勝つまで終われないからなんだよ。そうじゃない、大事なのは途中経過なんです。逆に言えば結果なんかどうだっていい。ビリーだってそう思ったからアスレチックスに残ったんだよ。


ここら辺はすごく共感する。
小説の「しこふんじゃった」は確か最後は優勝できないで終わる。
この終わり方がとても良かった。
映画版を見るとラストが優勝して終わるように変わっていた。
これが、とてもどっちらけで。

「スラムダンク」が名作である一つの理由としてラストの良さがあると思う。
たったの一年でぽっと出たチームが快進撃をするのはいいが、
それが優勝してしまうのはあまりにもだという気持ちはある。
読み返すほどに、あそこで負けるのがとてもしっくりしているように感じる。
そして、そのおかげで、他の連載漫画のように優勝するまで長々と引っ張ることが無かった。
ここら辺は、引っ張りすぎて見てられない最近の「はじめの一歩」が顕著だろう。

わき見運転はいけませんってその5分前にカーラジオで言ってた

本日はフィールド調査。

自動車を走らせ、調査地に着く。
防波堤沿いの細い路地を通り、駐車スペースに向かう。
暖かく、風もない、気持ちの良い日だ。

ふと水面に目をやるとぬめっとした獣のような体が水面に現れた。
おそらく小型の鯨類。間違いなくスナメリだろう。
いやぁ、いいものが見れた、今日は縁起がいい
なんてことを思い浮かぶか、浮かばないかするくらいで、
どーんいう大きい音と、強い衝撃が車に走る。

最高から一転して、最悪のスタート。

確認したら、衝撃ほど酷くはなく
後輪の前を擦ったような傷が付いている程度で済んだ。
どうやら、カーブで内側のスペースをあまりとらなかったために、
斜めっている防波堤の壁をまたぐ形になったみたいだ。

それはそうとして、採集はなかなかの成果
長崎にもようやくヒメイカが出現。
秋以来の再会におもわずほっこり。
すっかり体がでっかくなっちゃって。
こいつらはいったい今までどこで何をしていたんだろう。
まだまだヒメイカの生態は分からないことだらけだ。

で、調査から戻るとヒメイカの聖地から本隊が到着。
ヒメイカに紛れて、今回も数匹の稚魚がいた。
トンバとフルセットと一緒に飼うことにする。

下ネタ好きそうに見えて、実は好き(やっぱりかい)

家に帰ると、出迎えてくれたのは助成金の不採択通知でした。

チックショー

それはさておき、論文でも紹介しようかな。
CDでジャケ買いってあるじゃない。
ジャケットのビジュアルを見て思わず買ってしまうっていうあれ。
今日の論文はタイトルを見て思わず読みたくなった論文だ。

The erect ‘penis’ is a flag of submission in a female-dominated society: greetings in Serengeti spotted hyenas.
雌優位の社会において、勃起したおちんちんは服従の白旗である:ハイエナの挨拶行動

そりゃ、思わず読んでしまうよ。

ハイエナは雌リーダーが頂点に立つ、母系社会を作る動物。
群れの中にはヒエラルキーがあり、
劣位の個体はランクが上の個体に積極的に挨拶をする。
この挨拶がお互いの性器を嗅いだり、舐めたりする行動で、
劣位の個体はその際に性器を勃起させるそうだ。

ここでいうおちんちんは雄だけではなく、雌にも当てはまる。
雌の性器は雄と同様の偽ペニスを持つ。
このような偽ペニスはハイエナだけでなく、いくつかのサルの仲間でも見られが、
ハイエナでは服従のシグナルとして、機能しているというわけ。

こういうタイトルに惹かれるのは自分だけかとも思ったけど、
被引用数も80以上あったので
そのうちの数人は同じセンス、簡単に言えば下ネタ好きだろう。

自分もタイトル読みさせちゃう、ナイスセンスのタイトルの論文を書きたいわぁ。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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