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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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無駄足だー

サンプリング場所は40kmほど離れているので、車で往復2時間はかかる。

イカがアマモ場に出始めたので、本日の調査は干潮の時間を狙ってウェーダーとサデ網で採集を行う予定だった。しかし、海が近づくにつれ風はだんだんと強くなる。湾が見えると強い風の影響で水面は激しく波立っている。嫌な予感はしていたが、調査地に着くとコンディションは最悪。内湾気味の調査地は波が重なり、水は茶色く濁っていた。とてもではないが採集できる状況ではない。すごすごと研究室に戻ってきた。

そこそこ忙しいこの時期に2時間のドライブは正直嬉しくないわけで。そしてお昼に流れるFMラジオは面白さのかけらも無いわけで。
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ホネホネロック

一泊二日の河さらい(フィールド調査ともいう)から帰ってきてへとへとどす。

それはさておき。新しく研究室に配属された学生は魚の剥製が好きな奴で、油断すると骨の魅力についてとめどなく話すタイプの人間。この手の人種はその場の雰囲気や空気感を重視する自分にとってたいへん苦手な部類にあたる。

こういう人は大学院に入ってくる人の中にはそれなりにいるので、自分も最近は対処法がなんとなく分かってきた。彼らはどういう対応しても喋るのを止めないので、面倒くさくなったら無視するのが一番だ。

ただ、こういう特徴は最近は憧れるところもある。

自分はあまりにも自らの研究について話すことはほとんど無い。どうせ興味ないだろうとか、話してもつまらなくされたら嫌だとか、そういうことをどうしても考えてしまう。しかし、心の中では雄弁に語りたい、面白いことしているねと言われたい思いもあるし、そういうことで引き付けられるようでなければ面白さ重視の行動生態の分野ではだめなんじゃないだろうか。

そんなことを考えたりしながら、先輩はどこの骨が好きですかというサイコじみた質問に、やさしく「黙れ。」と答えてあげた。

しばらくは飲まなくていい

麦焼酎は癖がなく、飲み易いのはいいところ。
そのせいでついつい飲みすぎてしまうのは悪いところ。

研究室の新歓明けの今日はすこぶる調子が悪い。
昼過ぎにようやくコンディションが回復したので研究室で論文の手直しに取り掛かったが、これがまったく頭が働かない。アルコールの影響は根が深いらしい。やっぱり飲んだ次の日は仕事なんてしないのが一番ということだろう。

そういえば昨日は酔いの席で数ヶ月前に研究室を去った元同僚と電話した。新しい職場でいろいろ大変そうだが、同じ世代の研究者がどこそこのポストに着いていたとかの情報交換で盛り上がった。そういう下世話な話が大好きな俗物研究者にとってこの時期はホットな時期と言えよう。

統計で足踏みでさぁ

久々に統計手法で足踏みした一日。

GLMMで解析をしているのだが、ゼロデータが多いけど過分散ではなかったのでいいかなと思っていたが、
過小分散はそれはそれで問題らしい。(なんでもばらつきが一定ではないとか)
指摘されたらやはり対応しなければということで、zero-inflatedモデルを弄くることに。

まぁ、Rだったら専用のパッケージを入れるだけで基本的には普通のGLMと同じなのだが、なんかエラーがでて今まで組んでいたフルモデルが組めない。まだまだ一般的ではない手法なのでネットでも情報が少ないのはいたい。今回の論文はモデル選択を使っており、フルモデルからAICを基準にステップワイズで変数を排除していくやり方でベストフィットモデルに到達、その後残った変数というか注目している変数のAIC変化量を検討するというやり方をとっていたが、しょうがないのでヌルモデルから変数を加えていくやり方にシフト。

で、でてきたものは狙っている変数のAIC変化量はゼロインフレモデルを使う前より大きくなったのだが、Wald検定では有意差が消えてしまった。いや、今回はAICの変化量で議論しているからここはどうなろうといいんだけど、なんとなく嫌な感じになるのは有意差検定の呪いに未だに囚われているからなのだろう。

あと気になるのはゼロインフレモデルを使った論文がまだ少ないということ。混獲の分野ではそれなりに知名度があるモデルなので大丈夫とは思うが、前回の論文ではどちらのレビュアーも統計に疎かったので少々気になるところ。

同僚はRや統計にものすごく詳しいので、いろいろアドバイスを受けつつ、葛藤する一日。

みんな年間何冊くらい買って、どれくらい読んでいるのだろう

洋書は積んだままのものが多いけど、研究者としての意地なのか何なのか年に数冊は買うようにしている。で、すでに去年出版されてたものだが、表紙の写真に惹かれたので昔を思い出して購入した。

An Introduction to Behavioural Ecology

フルカラーでグラフと写真を見ているだけで非常に楽しい。
冒頭は以前のものとほとんど同じなので、引用の年だけ確認しながらめくっていけば新情報はキャッチアップできるのだろう。新しく追加された章もあると聞いたが、そこまでまだ確認していない。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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