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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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イカの解剖練習

イカの解剖スケッチ実習の季節がやってきた。

そこで、本日は研究室を上げて実習前の予行演習を行った。
不運なことに、今年はいつも扱っているスルメイカが不漁とのこと。
そこで急遽、ヤリイカで実習を行うことになった。

基本的には内部構造は同じなのだが、
ポイントポイントで違ってくるので、自分を含め皆、楽しみながら確認を行った。

やはりヤリイカとスルメイカはいろいろ違うところが多い
・ヤリイカは目が膜で覆われている (スルメイカは目が直で水と接する)
・交接腕がノコギリ状で分かり易い (スルメイカの交接腕は分かりにくい)
・ヤリイカのペンは幅広い
・ヤリイカは副てんらん腺がある

さて、この副てんらん腺、ヒメイカにもない。
というか、もっているイカはあんまりいない。
なので、正直、どういう機能の器官なのかまったく分かっていなかった。
イカ担当でこれについて答えることが出来ないのも問題なので調べてみると
どうやら、未だに詳しい機能は分かっていないが、
共生細菌がたくさん巣くっていることから、この細菌を子供に渡す器官なんじゃないかと考えられているそうな。
この細菌が何をしてくれているのかについてはまったく分かっていない。

共生細菌のネタはダンゴイカで有名なので、自分も知っていたが
この器官がその貯蔵庫とは知らなんだ。

改めて、解剖実習は自分の知識の確認にとても良いものだと思った次第。

ちなみに、すべて冷凍モノなので精夾などはほとんど破裂している模様。
そこに関してはいろいろ話すネタがあるのに・・・残念だ。
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朝からUnfortunatelyメール

はい、リジェクトでした~。

まぁ、自分のような結構リジェクト慣れしている人間は
そんな通知が来てもさっと切り替えて次の投稿に・・・

という風にする予定だったんだけど、
時間経過と共にテンションが落ちてきた。

たぶんリジェクトだろうなと心に保険をかけていたのに
ちょっと期待していたのもあったのかな。

再投稿の準備はもう少しゆっくりやることにするよ。

それにしても、相変わらず英文校閲しているのに、
英語が酷いといわれるとどうしていいか分からないね。

別刷りの話

先日、調査から帰ると机の上に海外からの郵送物が置かれていた。
海外から郵送物が届くような当てが無いので、不意にこういう物が届くとドキドキする。
で、中を開けると先日印刷された論文の別刷りが。

最近は電子化が進み、論文は紙からPDFファイルで保存する人がほとんどとなった昨今、
印刷代がかさむ別刷りの発行はお金を払えばやってくれるが、フリーでの配布を行う雑誌は少なくなった。
というか論文のPDFファイルをその代わりに配布することで、
そのファイルから著者が別刷りを印刷するという形に変わったというべきか。
そうなると、悲しいかな、わざわざ印刷して周りに配ったりはしなくなるのものだ。

自分が論文を出したのは電子ファイルが定着し始めた2008年からだが、
定着はじめの時代だったせいか、雑誌のせいなのか、
2009年に出た2本目の論文までは別刷りを手にすることが出来た。
”謹呈”と書いて、周りにいる人に別刷りの配布をするのはとても誇らしい作業だった。

そういうわけで、久々にこの誇らしい作業を研究室の皆相手に行った。
さすがにPDの立場で学生相手の別刷り配布は昔ほどの感動は無かったけど、
手に取れる一つの形を渡す行為はやっぱりなかなかいいものだ。

落語の独演会

落語といえば古典しか聞いたことが無かった。
まぁ、食わず嫌いという奴でなんとなく新作落語は落語にあらずという印象があったのだ。

ところが先月、なんとなくニコニコ動画で
立川志の輔の”バールのようなもの”という新作落語を見てからその考えが変わった。
古典とはまた違った面白さがあり、とても楽しめたのだ。

その立川志の輔が長崎に来るということで、
本日は独演会に行って来た。

大満足の3時間。
前半はハナコという新作落語。
枕からサゲまで笑いっぱなし。
なんでもあらかじめ説明する温泉宿に泊まりに来た客のお話で、
なんでも説明すればいいてもんじゃない。知らなくていいこともたくさんあるというところに面白さがある。
産地偽装で情報開示が求められた時に作られた話なのだろうか。
こういうのを風刺が効いているというのだろう。

中入り後は帯久という古典落語。
簡単に言うと人の恩を仇で返す帯屋に対する大岡裁きといったところか。
前半のハナコとはうって変わって話の前半30分間は笑い無し。
話の展開が変わるタイミングで笑いを放り込み、盛り上げつつサゲに持っていく。

やっぱり生は映像とは違う。
志の輔師匠は枕の最初はボソボソととても聞き取りにくい声で話すのだが、
これは喉や声の調子を整えているのだろう。
話の本編に入るころにはとても聞き取り易い声になっているから不思議だ。

本日は潜水調査があったので、
途中で眠ったりしないか案じていたが、まったくの杞憂だった。
ここ数年で一番充実した笑いだったと思う。

セルフサイテーションの鬼

論文の評価の一つはどんな雑誌に載ったか。
レベルの高い、いわゆるインパクトファクターが高い雑誌に載せると、いい論文だということになる。

他にはその論文がどのくらい他の論文から引用されたか。
多くの論文で引用された論文は重要な発見をしたことを意味する。
(たまに駄目な例として頻繁に引用されるケースもあるけど)

後者の方が評価としては正当性が高いといわれている。

で、自分なんですが、これが全然引用されないのよ。嫌になっちゃう。
ただ、一人だけ毎回引用してくれる人はいるのが救いかな。

Sato, N という人なんだけど。

きっと知的な感じのハンサムで、優しさに満ち満ちた人に違いない。

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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