イカの解剖スケッチ実習の季節がやってきた。
そこで、本日は研究室を上げて実習前の予行演習を行った。
不運なことに、今年はいつも扱っているスルメイカが不漁とのこと。
そこで急遽、ヤリイカで実習を行うことになった。
基本的には内部構造は同じなのだが、
ポイントポイントで違ってくるので、自分を含め皆、楽しみながら確認を行った。
やはりヤリイカとスルメイカはいろいろ違うところが多い
・ヤリイカは目が膜で覆われている (スルメイカは目が直で水と接する)
・交接腕がノコギリ状で分かり易い (スルメイカの交接腕は分かりにくい)
・ヤリイカのペンは幅広い
・ヤリイカは副てんらん腺がある
さて、この副てんらん腺、ヒメイカにもない。
というか、もっているイカはあんまりいない。
なので、正直、どういう機能の器官なのかまったく分かっていなかった。
イカ担当でこれについて答えることが出来ないのも問題なので調べてみると
どうやら、未だに詳しい機能は分かっていないが、
共生細菌がたくさん巣くっていることから、この細菌を子供に渡す器官なんじゃないかと考えられているそうな。
この細菌が何をしてくれているのかについてはまったく分かっていない。
共生細菌のネタはダンゴイカで有名なので、自分も知っていたが
この器官がその貯蔵庫とは知らなんだ。
改めて、解剖実習は自分の知識の確認にとても良いものだと思った次第。
ちなみに、すべて冷凍モノなので精夾などはほとんど破裂している模様。
そこに関してはいろいろ話すネタがあるのに・・・残念だ。
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