うっかりものの俺でも、一応下調べはしており、
パスポートと、現住所を示す書類が必要なのは知っていた。
そして後者の書類については、たいていが職場でProof of adress
というものを発行してもらっていることも。
そこで、ボスのPに頼んでProof of adressを作ってもらい、
それを手に銀行に出向いた。
しかし、最初の銀行ではletter of introduction bankingを持って来いと言われて追い返される。
再びPの元に戻って事情を説明すると、
「いやこの書類、つまりProof of adressがそのletter of introduction bankingだ」との回答が。
混乱している俺を見てさらに一言。
「銀行は僕が作ったこの書類を正式な書類として認めていないということさ」