サル学の現在
今年の頭に古本屋で思わず手にした一冊。
来年度はフィールド調査で社会性を研究する自分にとって
一時代を築いた日本のサル研究の手法から歴史はとてもアツい話し。
昨年末に高崎山にも行ったことだし、買ってみた。
現在と書いているが、出版が1991年の事なので、
またいろいろと違ったことが分かってきたのかもしれないが、
そもそもサルのことはほとんど知らなかったので、大いに満足。
内容は筆者が、今西錦司をはじめとした
様々なサル学者との対談をまとめた一冊。
中でも印象深かったのは岡安直比という女性研究者
生まれたばかりの子供を連れて屋久島のフィールドでサルを追うという
普通はありえない超人。
そしてネットで調べたら、
彼女はその後、その子を連れてアフリカに行き、ゴリラの研究をするも、
内戦に巻き込まれ、子供とゴリラを連れて戦地からの脱出するという
壮絶な人生を送っている。
それについても本になっているらしい。
子育てはゴリラの森で
やっぱりいろんな人がいるよね。