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NoriyosiBlog

イカの行動生態を研究しているポスドクのブログです。 調査や研究のこぼれ話からポスドクの生き様などを紹介できればいいなぁ。

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来年度の学振PD申請が動き出したようです。

【学振】「膝に矢を受けてしまってな」

学振の敗戦記録をさらけ出してまで後進にPDへの道を示す勇者の話。
年齢制限は学振PDのみならず
一般のポスドクや助教の公募でも重くのしかかってくる。
聞くところによると、35過ぎてからの助教応募はマイナス査定が付くとか付かないとか。

リンク先でも行っているが出願分野は非常に大事。
だが、生態・環境は厳しいという感想は自分は逆。
それはたいした業績も無い自分が
(応募当時 1st 4本、2nd 2本でインパクトファクターはすべて2以下)、
この分野に(補欠だけど)通ったのが根拠となっている。

しばらくは行動・生理に出していたが、業績で言えばこここそ鬼門。
というか行動という文字で選んだけど、行動生態はまったく分野違い。
C判定は実力以上に当然の結果だったと思う。
今のボスはこれまでの生物系の採用者がどんなテーマ、どんな業績か
チェックした上で応募する分野を考えた方が良いとアドバイスをくれた。

採用され易いといわれる水産でも2回ほど応募した。
面接なしの一昨年前の応募では初めて足きりを免れたが、結局落ちた。
この時の評価を見ると、すべて3点台。
業績は確かに一番良くて3.7くらいだったっけ
(ちなみにこの時は1st 3本、2nd 2本)
しかし、水産にあわせて無理やり作った研究計画がやはり評価されなかった。

そういう経緯で最後は生態・環境で応募した。
そして、それが功を奏した。

昔はどうだったか知らないが、最近は研究計画を重視していると思う。
ただ、論文をきちんと書く奴はそれだけで評価に値するとも思ってる。

業績がないと
「いいこと言ってるけどあんたにまとめるチカラあるの?」
って思われても仕方ないもんね。
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発表と緊張

卒論発表があった。

うちの研究室にも卒論生が一人おり、
今日の発表に向けてもくもくと研究成果をまとめていた。
練習のかいあって、発表はうまくいったが、
その後の質疑応答では緊張してますという感じが全面にでていた。

こればっかりは向き不向きがあるよね。
大衆の面前で物怖じせず堂々と最初から構えられる人はうらやましい。
しかし、経験と知識量でこれからいくらでもカバーできるものだ。

自分は、そこそこ上手くやれてるタイプだとは思うけど、
メンタルは弱く、足が震えることもあるし、
発表前は確実に下痢になる。

でも、これまでの経験で
いつトイレにいかなければならないか
これは乗り越えられる波なのか
だいたい分かるようになった。

だから安心して!

久しぶりに映画にでも行ってみるか

高校の部活にあこがれの先輩がいた。

かっこよくて、何よりスキーが上手くて。
(スキー部だった)
そのくせ、気取ったところがなく、
いい意味で頭が悪かった。

オタクくさくて、ふとっちょで、
どことなく暗い雰囲気のある自分にとってのヒーローだった。

先輩はとある漫画が大好きだった。
少年ジャンプを読んでいて、その面白さに衝撃を受け、
単行本は必ず人気になり、売り切れると見こんで書店に予約までした漫画。
いざ発売日当日になってみると、先輩以外誰も予約なんてしておらず、
店頭に平積みされていた漫画。

そんな先輩が愛した変態仮面が映画になるそうだ。

ニュースを見て、そんなN先輩のことを思い出した。

誰よりも早くおならを出すことが出来た先輩。
女子バスケ部にロケット花火を打ち込んでパンツ姿で正座させられた先輩。
学校祭の出し物で下ネタが酷くて演目が止められ、すぐに呼び出された先輩。
・・・ってまともな思い出がねぇじゃねぇか。

あれ、俺、本当にこの人に憧れていたっけ。

正常な若手研究者の代表的な息抜きと言えば・・・

そうですね。
同世代の研究者の業績チェックですね。

悔しいかな、すでに年齢と同じくらいの数
論文を書いている人もいるし、
ビックジャーナルに何本も論文載せている人もいる。
そういう人の業績を見ると心の底からゲンナリする。
俺もがんばるぞとか、そういう爽やかな感情は微塵も無い。

自分と業績が同じぐらい研究者のチェックにも余念が無い。
新しい論文が出ていたら、死ぬほど焦る。
それが高レベルのジャーナルなら絶望感すら漂う。
よくやったな、とか応援する気持ちはかけらも無い。

そういう焦りや不安は、
自分より業績が少ない人を確認することで解消する。
新たに業績が増えていても自分の業績と開きがある時、
ここでようやく上から目線のがんばったなという言葉が出てくる。
自分に追いつきそうな場合は舌打ちしてブラウザを閉じる。

これを繰り返すことで発生する負のオーラが
最も高まった時、普段の論文執筆速度の2倍の早さで論文が書くことができる。

他人の業績チェックを使った私の必殺技です。

充実感がぶっとんだZE

研究会終了。

懇親会と言えば
数少ない知り合いと喋るか、
飯をひたすら食ってるかの自分だが
今回の研究会は小規模で
比較的、知らない人にも話しかけ易い雰囲気だった。

そういうわけで、人見知りな自分ではあるが勇気を出して
いろんな人と喋ってみた。

今日の自分の発表について意見を聞いたり、
その人の研究内容について聞いたり。

文字に書いてみれば、
誰にでもできそうなものだが、
それが自分にはむずかしいのだ。
その人が一人で手持ち無沙汰にしていればいいが、
たいていは他人と会話をしている。
その中に入っていくのはとても勇気のいることだ。

だが、意外にも今回はすんなり輪に入っていけた。

これが他の学会で出来るかはわからないが、
話しかけるタイミングやその方法のコツを少しだけ掴んだのかもしれない。

そんなこんなで充実感いっぱいで研究室に帰ってきた私を出迎えるように
一通のメールが我が師、M先生から届いていた。

「ブログ面白いですね」


ギャー!!

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プロフィール

HN:
Norico
年齢:
44
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1980/08/19
自己紹介:
イカの行動生態学を研究しているポスドクです。

研究テーマは繁殖行動の進化・・・
ざっくり書くと、どんな雄がモテるのか、メスはどんな雄が好きなのかということを研究してます。

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