へうげもの 一服 (講談社文庫)
昨年の隠岐への旅路と行きの旅程はまったく同じだったので、暇つぶしも昨年と同じ本屋でへうげものの続きを買った。
移動中のお供は一冊あたりのボリュームが多い小説に限ると常々思っている。
それに比べ、まんがはつぶせる時間が短い。普段の自分だったら買うことが無かっただろうが、文庫本だったため思わず手に取ってしまい、あらすじの魅力で試しに一冊購入してしまった。
戦がメインの戦国時代を茶の湯や数寄(風流)に焦点を当ているという切り口の面白さも去ることながら、数寄を取るか、武を取るかに揺れる戦国武将の生き様がとても面白い。これが茶器のうんちくのようなもので終わっていたらここまで面白い作品にはなっていなかっただろう。
あまりに面白かったので、帰りに同じ本屋に立ち寄り、さらに4巻まで購入したのが去年のこと。
今年もそれを思い出し、行きでは5,6巻、帰りに7,8巻を購入。
今回の4巻も中身が濃く、非常に楽しませてもらったのだが、中でも利休切腹のシーンは圧巻。迫力の描写に何度も見返してしまった。
文庫本は8巻以降未だ出ていないみたいなので、次は来年か。